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メール配信元のIPアドレス

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米国のメールアウトソーシンサービス企業 Return Pathが、最近面白い調査結
果(2006年7月)
を発表した。メール配信元のIPアドレスの97%がスパマーの
IPアドレスであると言う評価を受けていると言う。

Return Path独自のIPアドレス評判指標で100ポイント中30ポイントを切るIPア
ドレス(97%)がISPsによってスパムメール配信元IPアドレスと判断されてい
る。

70~100ポイントを得ているIPアドレスは、たったの1%弱だそうだ。30~70ポイ
ントにあるIPアドレスは、2.4%しかない。

オプトインされたメールアドレスに配信している商用メルマガは、60~100ポイ
ントの間にランクされていると言う。

米国Eメールマーケティング業界では、メール配信元IPアドレスの評判指標で
メールをブロックする、しないを判断し始めている。
コンテンツ内容で判断す
る従来のスパムメール防止方法からIPアドレスに視点が移ってきている。

日本でも配信されたメルマガが読者の受信箱に届いているかどうかを調査し始
めている。スパムフィルタリングソフトのお陰で不達メールが増加しているそ
うだ。

遅かれ早かれ日本もメール配信元IPアドレスでメールを受信するか、しないか
のIPアドレス評判指標が生まれてくるだろう。

2005年下半期にReturn Pathが行ったEメールフィルタリング&ブロック調査で
は、 B2Bのメール  25.3%、 B2Cメール 20.5%が受信箱に届いていないと言う
報告がある。

読者の目に触れる前にメールが届かないと言う事態が米国では当たり前なって
いる。法人企業が配信しているメルマガは、本当に読者に届いているのだろう
か。

これからは、メルマガの内容だけでなくメール配信元IPアドレスの評判指標に
も気を使う必要が出てきそうだ。日本の企業では、まだ評判指標サービスを提
供している業者がいない。

Yoshida この数年のうちにそんなサービスを提供するベンチャー企業が生まれてくるだろう。 (執筆者: 吉田憲人

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