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長年相場を見続けてきた現役の情報部長が相場について語ります。

冴えない相場が続いています。

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 米国株が堅調、商品市況なども底堅く堅調となっているのですが、日本市場は相変わらず市場参加者も少なく、やる気のないような、冴えない相場展開となりました。それでも朝方は買い先行となったのですが、寄り付きの買い戻し以外に買いが続かず、決算発表を前に好決算が期待されるような銘柄も売りが嵩むということのようです。銀行の大型増資の公募株が指数の算出に加わることでの持高調整の売りも出ていたようで、何が特に売られるということでもなかったのですが、冴えない展開となりました。

 相変わらず米国企業の決算や為替の動きに敏感に反応、特に下向きの話には敏感に反応する動きとなっています。指数の算出に絡む持高調整という面はあるにしても、買い手に乏しい状況が続いています。ただ、目先的な動きはともかく、市場では割安感が強い銘柄も多く、この水準からは比較的底堅い展開となって来るのではないかと思います。大きく下押すような展開になるということは業績面というよりは目先の需給要因での下落と思われ、リバウンドも期待されるものと思います。

 昨日もそうでしたが、いつもは「中国株が安いから日本株も安い」などと言っている向きも、なかなか説明がつかないのではないかと思います。何度もこのコラムでも述べていますが、中国では経済と株価が長い目で見れば同じ方向なのでしょうが、目先的には違う方向に動くことも多いと思います。また、日本でも経済の好不況などと言うのは長い目で見ていかなければならないことで、株価の動きはあまりに近視眼的になりすぎており、方向が違うことも多いのでしょう。

 日本や中国に限らず、株価が目先的な値動き自体に左右されることが多く、株価の動きが景気に対するセンチメントの方向を決めて、そして景気の動向がそのセンチメントの方向で楽観的に見たり、悲観的に見たりするということなのだと思います。目先的には右往左往するのが相場の常ですが、目先的な動きや材料に振り回されずに大きな経済の流れを見極め、決算動向をしっかりと見極めて、先の先を見て投資をすると言うくらいの方がいいのだと思います。

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