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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

IT産業は斜陽産業

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今日は徒然に書いてみようと思います。

情報収集用にほぼ創刊号から個人購読していた日経ソリューションビジネス(当時は日経ウオッチャー)が創刊から13年目にあたる今年末で休刊となります。

市場動向を広く浅く捉えるには非常に便利だったので残念です。

他のメディアも不景気でリードがとりにくい紙媒体の広告は収入は激減していきそうな気がします。10年もすると有料のIT誌は、広告収入に頼っていないようなメディアしか残っていないような気がしますね。

メディアの数もきっと減っていくのでしょう。
(実際に減ってますよね)

メディアの数が減るということは、ニュースネタが少なくなってきたということもであり、つまりは業界の成長が止まってきたというような意味合いでもあると思います。

ふと、IT産業を思ってみると、このままではIT産業は確実に斜陽産業となる感じがひしひしと伝わってきています。

利益を追求するための構造改革を怠り、新しい技術を見せ玉に売り上げを伸ばしてきたツケが来た感じがします。(新しい技術が悪いとは言っていません。押しなべて、新しい技術が高価であることが産業中心主義でいまいちに思えます。もっともっと技術革新によりこんなに安くなりました!というものがあってもよいと思います)

現在、合併で規模拡大でこの場を乗り切ろうとしている会社があちこちにありますが、それは何の解決策にもならないような気がしています。ただ単に大きくなることで安心感が一時的に出るだけのようにも見えます。

合併すれば確かに、

規模が大きくなり、売り上げが大きくなります。
間接部門が統合されるので、間接部門のコスト比重が減ります。

しかし、間接部門の売り上げ比重が高いことが本質的な問題点ではなく、現在のITビジネスのほとんどが利益が出にくい体質のまま成熟してしまったことが一番の問題だと思うのです。

必要なことはサービス品質を落とさずに如何に利益を伸ばすかを追求するための経営活動と、現場の技術力向上のための活動が一番大事だと思います。

これは、体制の規模の拡大とはあまりリンクしていない別次元のことです。

Small is beautiful.

古い言葉で恐縮ですが、小さいほうが構造改革をしやすいことが多いです。(小さすぎるのも問題です。ここではそれなりにフットワークが軽い組織規模を指しています)

IT産業は技術の産業というよりも巨大な人材産業のようでもあります。
(人工のビジネス売り上げ比重が大きすぎですよね)

年功序列の給与体系
終身雇用

既に死語になりつつあるような言葉でもありますが、この二つを捨てない限り構造改革は実現できず、他の産業からは高価な割りにメリットが少ない委託先としかみられず、本当に斜陽産業として沈んでいきそうです。

以前より人気がなくなったIT産業は確実に若手が減っています。やがて、年代別ピラミッドがアンバランスになり、硬直した産業になるような気もしますね。

思うままに徒然と書いていたら、こんな文章展開になってしまいました。
今日はこの辺でやめておきたいと思います。
機会があったら、その解をまとめてみたいと思います。

そうそう、こんなときだからこそ、ベンチャー企業が元気を出さなくてはいけないですよね。

ベンチャー企業にいる自分がまず実践していきたいです。

明日もがんばろう!!

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