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アメリカ国債デフォルト問題とTwitterリテラシー

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本件「アメリカ国債デフォルト問題」については、日本時間の8月1日時点で、米国にて合意に達しましたね。このニュース関連そのものの情報について、専門家の友人にまとめてもらった内容を掲載してありますので、ご興味のあるかたはコチラからご覧くださいませ。

ここ最近、日本でもようやく深刻な話題として捉えられ、報道されるようになったアメリカ国債のデフォルト問題、ご存知でしょうか?

Usd

 「米国は政府の借り入れ上限を議会が決めている。政府債務は上限の14.3兆ドルに達しており、8月2日までに引き上げないと、米国債は、返済が滞る債務不履行(デフォルト)になるおそれがある。しかし、与野党の対立は解けず、双方が引き上げをめぐって別々の法案を提案している。」(7月26日 asahi.com)

というこの問題、もしデフォルトが発生すれば、世界経済が大混乱に陥る事態なわけで、数週間前からアメリカでは大ニュースになっていたのですが、どういうわけか日本国内のメディアでは、ここ数日レベルになるまで、ほとんど取り上げもされませんでした。
このあたり、「ホワイトハウスが・・」とか「外務省が・・・」とか、色々な勘ぐりもしたくなるところですが、それはさておき、ここで聞いてみたいのが

この話、最初にいつ知りましたか?

という点です。

この質問の答えによって、Twitterを中心としたソーシャルメディアの活用度が分かるかと思います。
周囲の知り合いの話を総合すると、「7月21日」以前か以降か?というのが、1つの閾値のようです。
このあたりから、金融系・海外系の情報を紹介する個人のTwitterなどでは、この問題がどれだけ深刻か?そして、どうしてこれが日本の国内ではほとん認知されないのか? といったところが話題になった時期です。

もしも、この時期に全く「アメリカ国債デフォルト」という問題が自分の情報網にひっかかってこなかったとしたら、一度Twitterのフォロー先の見直し・更新を検討してもいいかと思います。

ちなみに、個人的に最近これはいい!と思っているのは、TVのコメンテーターや、経済のセンスのよい著名人のツイッターアカウントを確認し、そのフォロー先を見てみる方法です。
こういったタイプの人たちですが、完全個人のアカウントの場合、フォロワーは数万人いるのに、自分のフォロー先はせいぜい200−300ということがあります。
こうした場合、実際に本人が情報収集源としてツイッターをつかっている可能性が高く、そのフォロー先は信頼でき、かつ有効かとおもいます。

この週末は、こうしたTwitterの情報感度UPに活用してみるのも、いいかもしれません。

それでは

(以下 2011/8/1 追記:その後のこの件に関する顛末を記載しました)

その後、この件について本記事に多大なる検索によるアクセスをいただきましたので、下記に、8月1日時点のことの顛末、および関連する情報ソースについて、私の友人である専門家からのコメントを紹介します。

本件の内容そのものにご興味のある方は、ぜひともご一読くださいませ。

今回のアメリカ国債のデフォルト問題ですが、合意しましたのニュースが下記の通り出ました。

オバマ大統領「上限引き上げで議会合意」 10年で赤字1兆ドル削減方針【MSN産経ニュース:8月1日付】

こちら、経緯・影響などは、下記のサイトなどがよくまとまっているかと思います。

双日総合研究所:溜池通信vol.474(PDF)

米国債デフォルトで何が変わるか?:ダイヤモンドオンライン

過去は95-96年ごろギリギリに合意したことがあるなど、アメリカ政府の債務上限は70回以上引き上げしてきた経緯があります。

市場では今年のテーマとして、ギリシャも米国の債務上限も、年初からすでに言われていたリスクなので、いずれも市場に大きな混乱はありません。

ただ、米国の威信が相対的に弱くなっているので(この件に限らず)海外から米国への資金フローは減少して、新興国や、ダメでも分散しとこうかとドイツ・日本・スイスなどに分散される傾向はトレンドとしてかわらないのでは?

合意するまでは、一部長期のバリュー投資家が逆張りのお金を入れる以外は、あらゆる投資家が米株・米ドルに弱気になっているもののどこかで合意すれば一旦は反発(株・ドル)するので、それ狙いの順張り投資家と、中期的にはダメさ、の逆張りが交錯する状況になるのではないでしょうか?

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Comment(3)

コメント

Kuni

僕は某有料メルマガを読んで初めて知りました。今年の4月くらいでしょうか・・・ヘッジファンドの友達と話した時に業界では当たり前のニュースだったようですね。こういうのが流れてこない怖さを感じますね。

あとり

もう一つのポイントは6月上旬です。
格付け会社が相次いで米国債を格下げ方向で見直す可能性を発表しています。
金融関係ならここで知らないと問題かも…。
同時期に日本国債も格下げ方向で見直すといわれましたが、
国内では内閣不信任の三文芝居の最中でしたね。
ほぼ同時のギリシャのCCCへの格下げのインパクトの方がはるかに大きかったのと、
「まさか米国はなんとかするだろう」という信用というか認識の甘さで、
マーケットでも見過ごしていたような感じがありますが。
7月22日はギリシャ問題が一応片付いて表面化したところ、
当初の予想以上に泥沼で驚いたポイント、という感じでしょうか。

>Kuniさん、
そうなんですよね、ヘッジファンドやその周辺など、ある特定のコミュニティや知り合い同士では、極めてホットトピックなのに、他にそれが浸透していない。。。ある種のデバイドを感じます。

>あとりさん、
どうもはじめまして、吉沢です。コメントをありがとうございます。この件、蓋を開けたらどひゃーになるのか、そこに現時点であとりさんがお書きになってくださったような経緯をとらまえているかで、全くその後の状況は違ってくると思うんですよね〜。

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