we are the 99%:「米国の秋」はこの人たちに何をもたらすのか?
2日に『自由の国ご本家の米国に「アラブの春」は来るのか?』というエントリをアップさせてもらいまして、その後運動のほうが米国のほうでは全米に広がりつつあるというような報道も若干ありつつも、今日(5日朝)時点Yahoo!ニュースの海外~北米カテゴリでは、まだ個別項目も設けられておらず、日本での報道規模はあまり大きくなっていないような印象あります。
『自由の国ご本家の米国に「アラブの春」は来るのか?』でも書いたようにアメリカにおいては1%のの最裕福層が独占的に支配し利益を得る社会になってしまった訳ですが、そのアメリカにおいて今失業するというのはどういう事なのか?を書いたこちらの記事は、まさに今回のデモが起きる下地として理解できる内容で
マイケルムーア監督も指摘しているアメリカの行き過ぎたポジティブシンキングについては、こちらの書籍でより詳しい解説がなされていますが、
ポジティブシンキング自体が悪いことではないけど、数字的に圧倒的多数の人は無理だと思われることをポジティブシンキングで乗り切っていく社会というのにかなり多くの人が疲弊し、それが今回のスローガン「Occupy Wall St.」と並んでプラカードなどに書かれている
「we are the 99%」という合言葉でそれぞれの窮状を訴える場面に出くわすわけですが、
- 参考リンク:Google画像検索で"we are the 99%"を検索した結果
毎日新聞の記事のほうではこの運動を「米国の秋」と呼ぶ米メディアも出始めたと伝えています。ただそこで指摘されているように、触発された「アラブの春」と異なり、「独裁政権の打倒」のような明確な達成目標は設定されておらず、それが運動の実態と行方を分かりにくくしているというのも事実。
ウォルマートは従業員の8%は生活保護を受けなければ生きて行けない給与水準にすることで毎日安売りが出来ているという話があったりしますが、これも資本主義の前では致し方ない事なのか、1%のの最裕福層が”残り”99%にもう少し分配する事できないものなのか…「米国の秋」はどんな展開見せるのでしょう?