先日、岸田秀さんの「ものぐさ精神分析」から影響を受けて、「結局日本国民の外的自己と内的自己の分裂は解消されないまま」というエントリを書いたのですが、どうも自分が訴えたいことがちゃんと書けていないな~と文章能力の低さを嘆いていました。

まだうまく文章化できないのですけど、少しヒントになることがあり、それは松尾さんが紹介していたこちらの話題

TechCrunch日本語版編集部のお詫びコメントはこう、

〔この記事のカット写真は不適切と判断し、削除いたしました。不快を感じられた読者の皆さまに深くお詫びいたします。なお、この記事へのコメントは締め切らせていただいております。ご了承いただきたくお願い申し上げます。(日本語版編集部)]

トラブル対処のマニュアルに従えばこの文章は適切な運用なのかもしれませんが、事の中身を考えると、なぜ掲載する前に「不適切」と判断する日本人としての歴史に対する認識や、感覚、もしくは自尊心が備わっていれば、田中俊光さんや松尾さんが指摘されているような事態にはなっていないように思うのです。

そして、16日に横浜地裁でこんな判決が出たようで

 吉田健司裁判長(深見敏正裁判長代読)は「教職員らには生徒への国歌斉唱の指導や式の円滑な進行のため、起立斉唱の命令に従う義務がある」と述べ、請求を棄却した。原告は控訴する方針。

 判決は、式典での起立斉唱は儀礼的な行為だと指摘し、起立斉唱の命令は特定の思想の強要ではない、とした。

太平洋戦争についてわたしは運良くというのか、自分の父親と母親両方が軍隊と、赤十字の看護婦という立場で参加した経験があり、その当時の様子を具体的に聞く事が小さい頃良くありましたし、母親の口癖は「戦争の時に比べればなんでも我慢できる」でした(苦笑)

日本は欧米やそのほかの国々に比べ宗教的な縛りなども厳しくありませんし、戦後日本では他国に類を見ないレベルで階級などの差別の少ない、中流家庭というものが社会を支える構造に少なくとも昭和40年代から平成の初めまではなっていたように思います。

横浜地裁の判決については、これはきっと最高裁とかまで争う話でしょうから、事の顛末がどうなるかは現時点では見えませんけど、戦後日本が手にしたものは経済の発展やら、国民全体の中で文化的な生活が送れている人の割合であったり、とても素晴らしいものがあるわけですが、その片隅で日本人としては知っておくべきとか、その歴史を踏まえたときに取るべき行動の指針というものは、もう少しちゃんと示されても良いのではないのかな?とこの辺が先日の精神分裂のエントリに繋がっていくわけです。

国が現実と乖離した独善的なイメージを無理矢理教育していくのは問題ですけど、学校教育の中で、どのような立場や主張があるのかを、これまたさまざまな確度から学んだり、議論してみるのも良いでしょうし、日本人としてのコアになるものが何もなさ過ぎってのは問題な感じがわたしはするんですよね。

Yasu-Sasaki

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佐々木康彦

佐々木康彦

Web・映像・音楽などの制作・プロデュースを行うCMパンチの代表取締役。ドリカムのバックバンドからIT業界に転身した変り種。当ブログでは社会・時事ネタの他、音楽ガジェット同好会「音ガ同」の活動や、最近は電子書籍の企画・制作の分野にも積極的に取り組んでいる様子を紹介していきます。

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