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今日はブランドコミュニティツールとしてミニブログが持った可能性について話します。まず、ブランドコミュニティとは何か?ですが、ブランドコミュニティとは「ある商品、またはブランドの顧客の中でも、より愛着心が強い顧客たちの社交の場」と定義できます。

このようなブランドコミュニティには、製品に関するレビューや、該当のブランドと係わるエピソード、ブランドとは一見関連がなさそうな個人的な話、などが混在されています。すなわち、様々な話と関係の溶炉と言えるでしょう。これにより、ブランドコミュニティは企業にとって顧客の考えを深く理解する為の大切な情報源となるのです。

顧客の基本プロファイル情報や購入履歴などを分析したデータマイニングから、顧客のライフログをマイニングできるようにすることで、ブランドや商品を取り囲んだ顧客のコンテキストを理解できる道を開いてくれるのが、ブランドコミュニティと言えるのではないかと思います。

マスメディアを通じる既存のマスマーケティングとは違って、ソーシャルメディアを通じる経験マーケティングの場で、「客単価で顧客を見る」視線を「顧客の生涯価値で見る」ようにしてくれる視覚校正のツールがブランドコミュニティかも知れません。

ブランドコミュニティはインターネットが本格的に普及された時点から、多様な企業により構築の試みがされて来ました。特に生活者のライフスタイルを特定する商品や、強い共同体意識を持たせる製品を保有している企業ならば、愛好家を中心としたブランドコミュニティ構築を通じ、1回限りの顧客ではなく、持続的に関係を続ける顧客に変える努力をするはずです。

ブランドコミュニティを通じて顧客たちは、同じ製品を使っている生活者との親しみや所属感を楽しむ代わりに、自分の話と時間を対価として支払っているのです。運営者は顧客から払ってもらった話と時間から顧客のコンテキストを得ます。

こんなブランドコミュニティは多様な道具での構築が試されて来ました。インターネット普及初期には掲示板が主に使われ、それからはメールが、または SNS など多様なツールが用いられて来ました。どのツールがブランドコミュニティを構築するのに良いツールなのか、答えは容易にはでません。しかし、成功的なブランドコミュニティを構築するために、その構築ツールがどんな基準を満たさせなければならないかに対しては、比較的明らかな基準を設けられます。

まず第一にあげることは、参加者たちが自由に書ける手軽なパブリッシュツールを提供する事です。二番目は自然な流れで社会性が生じる仕組みが設けられている事。三番目は個人空間と共同の空間が適正に均衡を成して、多様な人による多様な会話が持続的に蓄積される事。四番目は参加者が長期間使うことができるようになる事で、五番目は参加者達が賛同できる適正な運営規定があり、その規定が気軽に管理できるような機能がある事です。

こういった基準をあげて行く中で、ブランドコミュニティに一番相応しいツールだと感じたのが、やはりミニブログです。ミニブログとともにSNSもブランドコミュニティのためのツールとしてはかなり近い、良いツールだと思いますが、SNSとミニブログは似ているようで明らかに異なる点が存在します。(今ここで私が言っているSNSとはMIXIまたはGreeと同様のSNSを称します。このように明確な仕分けをしなければミニブログもSNSと言えるようになってしまうからです。)

ミニブログは、生活者たちに自分の空間を提供し、自分の物語を気軽に書いてもらえるようにすることで、社会性が生じるようになる点が特徴といえます。Mixi型のSNSは本質的に他人のページに跡(コメントや足跡など)を残して関係を主導的に生成していくツールという点が特徴だと言えます。Mixiの先例のように、オフラインで元々持っていた知人ネットワークがネットワーク效果を作り出すといった特徴が、SNSがブランドコミュニティツールとしては利用されにくいと私が思う理由です。その上に、ブランドコミュニティは参加者の自己表現でも優れた機能を持たなければならないという点で、閉鎖型SNSは限界があると思います。

代わりにこのようなポイントが、ミニブログをブランドコミュニティツールとしてもっとも相応しいと考えている理由です。すなわち、ミニブログはまず人々に自分の話をさせる力があります。これを裏付けてくれる統計がNTTアドのリサーチで出ました。

「利用実態調査委では、ミニブログでは「トピック(日記・記事)を書く」が75.3%、「人のトピックを読む」が64.8%が多く、SNSでは「トピックを 読む」が89.8%、「トピックを書く」が69.0%となり、ミニブログのユーザーは積極的に話題提供を行なう実態が明らかとなった。」

私は「ブランドコミュニティが成功した」というためには、参加者の積極的な表現の空間になりながらも、参加者の間で社会性が活発に維持される空間がなければならないと思います。また、長い期間ブランドコミュニティで活動した顧客が使った時間や努力を、持続的に親密感で満たす必要があります。

そういった面から、私はミニブログがブランドコミュニティツールとして大きな可能性を持っていると考えます。

最近、私が勤務している会社である(株)Ascent Networksの「Tim Miniblog」を含めて、約4社ほどがミニブログソリューションを公開しています。

1.ユビキタスエンターテインメント:「ZEKE Lifelog Core」    
  http://www.uei.co.jp/zekecms/zekelifelogcore.htm

2.Win・Win:「Twitter型コミュニティサイト構築サービス」
  http://www.2win.jp/

3.アセントネットワークス:「Tim miniblog」
    http://www.timminiblog.net/

4.ドラゴンフィールド:「もごもご」 
  http://miniblog.dragon.jp/

ミニブログソリューション市場がまだできていない状況にもかかわらず、競争はもう始まっているようです。今後この市場がどう発展するかはわかりませんが、競争の軸はミニブログソリューション同士の戦いではなく、今までコミュニティー形成ツールとしてほぼ独占的な力を発揮してきた掲示板やSNSとの競争になる可能性が高いと私は思っています。
結局は、クライアントの悩みを解決できるツールが良いツールだからです。

Danny

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コメント
yoshikawa 2008/02/05 23:00

 「HARU FM」「Wassr」「Feecle」「nowa」「コピー2.0」「はてな・はいく」などほかにもいろいろありますね。「DooViiチャット」なんて既に終わったみたいですし。

 ところで最近Twitterがトラブルばかりでメッセージ抜けや遅延を起こして不評をかっています。いまこそ「引っ越しサービス」を仕掛けてみては?
 というかもともとサービスの魅力ではなくそこに居る人が魅力だから今ユーザを奪い取らなければ二度と勝てるチャンスは無いと思いますよ。

朴世鎔 2008/02/06 00:05

吉川さん、コメント有難うございます。私があげた4つのリストはまず公にB2B向けのミニブログソリューションを公開した会社のリストであります。また、引越しサービスは直ちに準備しないといけないかも知れないですね。

yoshikawa 2008/02/06 00:40

「引っ越しサービス」期待しています。
 引っ越しを仕掛けるならせっかくなのでターゲットを絞って住民を獲得したほうが良いかもしれません。「オークションマニア最適化ミニブログ」とか「カカクコム最適化ミニブログ」あとは「ニコ厨ベストエフォートミニブログ」とかそういうのを銘打つとクラスター毎獲得できるかも知れませんよ(^^)

#前のコメントですが間違って2つ投稿になってしまいました。お手数ですが1つ消して下さい。


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朴世鎔

株式会社アセントネットワークスの代表取締役。日本と韓国のウェブ業界で約10年間、Webサービス企画や新規事業開拓などに携わる。

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