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SEO対策の基本、キーワード戦略について

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通常夏場は閑散期と考えますが、弊社は有難いことに立て込んでおります。そのため記事執筆が滞ってしまいました。しばらくはできるだけ週1本のペースでいきたいと考えております。

さてここからは実際のSEOについて話を進めていきます。2018年現在、どのサイトでもSEOに関する対策・取り組みは行われているはずです。「全くSEOを意識しません」というサイトは稀なはずです。どのサイトも自然検索からの集客を期待している中、SEOで優位に立つことが以前よりも困難になっています。

私は10年をゆうに超えてSEOに関わっていますが、SEOの認識は以前とは比較できないほどWebにおいて一般的になりました。しかし、それでも検索エンジン目線よりも自社目線で考える傾向はあまり変わっていない印象があります。ここでは2018年現在でも改めて見つめなしておきたいキーワード戦略についてまとめます。

1ページ1キーワードの原則

まず大原則として狙い付けとしては1ページに対してターゲットキーワードは1つにしておくことです。同じ内容を意味するがキーワードが異なる場合はまずは目標とするキーワードを一つに絞って進めることを提案します。例えば「賃貸」と「お部屋探し」、「FX」と「外国為替証拠金取引」のような場合です。

SEO戦略は状況に即して変化して当然です。その中でもまずは現在のポジションから狙うべきキーワードを絞ることで対策の方向性が定めやすくなります。検索エンジンがコンテンツテーマを理解する意味でも1ページ1キーワードにしておいた方が相性が良いです。実際の検索結果を見るとわかりますが、同じようなキーワード「A」「B」においてあるサイトが検索結果に表示されるページはそれぞれ異なるケースが多いです。(以下は「FX」と「外国為替証拠金取引」の検索結果キャプチャー)

「FX」の検索結果

「外国為替証拠金取引」の検索結果

1ページの対策キーワードを増やすことは、キーワードにもよりますが難易度が高い施策です。SEOの戦略・対策は設計にも影響するので容易に変更がしやすいものではありませんが、当初は1ページ1キーワードで始めることが良いと考えます。

キーワードは詰め込み過ぎない、しかしターゲットを明確とすることは大事

ターゲットキーワードを詰めこない、よく耳にする言葉でしょう。ページ内に同じキーワードを過度に繰り返すことはスパムと判定される可能性があります。だからと言って自然に任せてしまうとページとキーワードの関連性が薄くなる場合があります。キーワード戦略として以下4点は必ず意識してください。

  • タイトルタグにキーワードを含めること
  • ページ内にキーワードを記載すること
  • 他のページからキーワードを含めてリンクをすること
  • 他のページとターゲットキーワードを別にすること

ターゲットページ以外にも同じキーワードが含まれる場合はタイトルタグにキーワードを複数回記述するなど明確に区別する方が良いです。筆者はサイト全体にキーワードが記載されているサイトで、ターゲットページのみキーワード数を見直したところ順位上昇したケースが複数あります。

エリアワードにおけるディレクトリ構造の重要度

SEO対策の難しさは必ずしもキーワード対策をするだけで上位表示できるとは限りません。特にエリアワードを狙う場合はサイト構造とキーワード戦略が密に連携している方が良いです。Webサイトはディレクトリ構造となっており、階層をSEOと関連付けることは上位表示に影響します。階層は基本的には3階層になります(細かく分類すればもっと深くできますが)。

エリアに紐づくと「トップ>エリア一覧>詳細」です。エリアワードを狙う場合、サイトがエリアローカルであるか複数展開しているかによりますが、ターゲットページは「トップ」または「エリア一覧」となるはずです。そしてテキストコンテンツはSEOに有利です。そのためサイト構造が3階層になっていても流入の起点となっているのは「トップ」または「詳細」となることが多いです。「カテゴリ/一覧」をSEOで上位表示させるにはサイトの構造設計が正しくできていないと難しいです。

システムを導入しているサイトの場合、サイトの構造が「トップ>エリア一覧>詳細」となっていないケースがあります。一覧ページと詳細ページを別々に設計しているシステムもあるからです。このようなシステムの場合改修時に結構な費用がかかります。

この考え方はWordPressといったブログシステムも同様です。WordPressで「トップ>カテゴリ>詳細」の構造はパーマリンク設定から容易に設定できます。しかし、WordPressでカテゴリを集客の起点とできているサイトは多くありません。大半が検索結果で記事ページしか表示されていません。この場合カテゴリページ自体の工夫も必要です。

日々の経過観察、コンテンツ更新の重要性

SEO対策の結果、検索順位は一定ではありません。現在1ページ目だからといって未来永劫ずっと保証されるものではありません。サイト上のコンテンツへのユーザー支持、検索エンジンのアルゴリズム、これらも常に変わっています。この変化に対応してサイトをバージョンアップし続けることが大事です。

SEO観点だけですとコンテンツの更新性は必ずしも重要であると言い切れないかもしれません(弊社は重要であると考えておりますが)。しかし、ユーザー目線では直近で更新されているサイトは安心感があります。Google Analyticsなりアクセス解析を日々ウォッチし、更新頻度を高めることは集客にもコンバージョンにも寄与します。定期的な更新は絶対に取り組んでほしいと切に願います。

※当記事はWebの間のコラムを再編集したものです。元記事はこちら。 https://www.web-ma.co.jp/column/seo/1360.html

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