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Web1.0とWeb2.0の間を行ったり来たりしながら半歩先のWebを考えます。

Web2.0とは?

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最近、一部のブログやメディアで目にすることが多くなって来たこのキーワード「Web2.0」。このブログ、Web1.5のメインテーマでもあるこの言葉は、いったい何を表す言葉なのでしょうか?今回はWeb2.0に関する概略についてまとめてみようと思います。

僕がこの言葉をはじめて聞いたときは、2.0と言うだけに何か新しいソフトや何かのバージョンなんじゃないかと思いましたが、実際は単なるソフトウェアのバージョンとはちょっと違う意味合いの様です。

最近、突如として登場したこのWeb2.0と言うキーワード、とても簡単に言うならば、現在のインターネットやインターネットサービスをWeb1.0や1.5と総称し、次世代型のインターネットやインターネットサービス、或はそれを構成する仕様の事をWeb2.0とさす言葉です。つまり、「Web2.0=次世代インターネットの方向感」と言う事です。

を参考にしながら、少し詳しく見てみると、こんな感じになっています。(のWeb2.0のページはこちらから)

Web1.0

The original conception of the web (in this context, labelled Web 1.0) comprised static HTML pages that were updated rarely

Web1.0と言うのはめったに更新されないスタティックなHTMLで作られたWebだと言う話です。静的で、ちょうど図書館の書棚の様なイメージです。


Web1.5

The success of the dot-com era depended on a more dynamic web (sometimes labeled Web 1.5) where content management systems served dynamic HTML web pages created on the fly from an ever-changing content database.

Web1.5ではコンテンツマネジメントシステムを利用して、いつも変化がある、ダイナミックなWebと定義されています。Web1.0と比較すると極端に動的なWebだと言う事ができるでしょう。また、付け加えるのであれば、サイト内で完結したサービスが多く、多大な投資を行う事で成立しているWebと言う事ができます。ドットコムバブル時代のサイトがまさにこの種類のWebサイトになるでしょう。


Web2.0

Proponents of the Web 2.0 approach believe that web usage is increasingly oriented toward interaction and rudimentary social networks, which can serve content that exploits network effects with or without creating a visual, interactive web page.

まだまだWeb2.0そのものの定義は曖昧な様ですが、大枠の意味合いとしては、Web1.0の静的なWebであったり、Web1.5のサイトの独立性が高いダイナミックなWebとは異なり、サーバやコンテンツ同士がシームレスに連動され、インターネットが社会的なネットワークとして動作すると言う様な意味合いです。

一言ではなかなか表現しにくいのですが、インターネット全体がコミュニケーションプラットフォームとして連動、共鳴し、進化すると言う事になるでしょうか。もう少し具体的には、サイトやサービス、コンテンツがコンポーネント化され、コンポーネント化されたリソースがインターネットと言うインフラの上で複合的に利用されると言うイメージになります。

今まで、サイトが提供するサービスやコンテンツを左右するものとして、資本力が非常に大きなファクターとなっていました。ですが、Web2.0の世界では、数多く存在するリソース(サービスやコンテンツ)を複合的に利用する事により開発/運営コストは軽減され、サイトとしてユーザにとってどのようなベネフィットを生み出す事ができるのか?と言うサービスが持つ本質的な部分が強く求められる世界になるのでは無いかと思います。

今までに無い世界観としてのWeb2.0。今まさに議論されているテーマであるからこその曖昧さを感じるところではありますが、今後、技術観点、マーケティング観点、ユーザ観点で複合的に考察して行く中でよりその輪郭を明らかなものに出来ればと思います。

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