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Web2.0的ビジネスの成長スパイラル

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5ヶ月ぶりぐらいに投稿します。一度筆を休めるとずるずるといってしまうようで、ブログも仕事も継続するのは意思が必要だと感じております。

ブログ名「やったるで中国」とは一切関係ない投稿にはなってしまってますが、何とか再開にチャレンジしたいと思っております。

佐々木俊尚さんの「次世代ウェブ グーグルの次のモデル」を読みました。
前著の「グーグル 既存ビジネスを破壊する」でもおなじみの著者の書籍は読みやすく重宝しております。

その中で著者はWeb2.0的なビジネスの成長スパイラルを次の3つのフェーズで表現しています。

①ロングテールモデルを使って、企業と個人、企業と企業、個人と個人、個人とコンテンツといった新しいマッチングモデルが爆発的に起こっていく。
②これらマッチングされた個人・企業・組織・コンテンツは。ソーシャルライズ(社会化)さしていく。
③ロングテールによるマッチングやソーシャライズによって蓄積されたデーターベースが、ひとつに統合されて極大化していく。

そして、2006年末現在は①の段階であると言っています。

世のかなには多くのマッチングサイトやSNSがあり、その中にはニッチではあるが②まで進んでいるサイトもあるかと思います。
ただ、①でいう「爆発的」なマッチングモデルには至っていないケースでは、ビジネスモデル(まずはもって広告収入)としてまだ成立しないといった状況であると思います。

一方mixi等では既に①の爆発的なマッチッグが起こり、既に②のソーシャライズされた域に達しているとはいえ、最近は「爆発的」過ぎて、あるいは普通の社会化インフラになってしまったため面白みがなくなってきているような気もします。ただ、少し飽きてきただけかもしれませんが。。
おそらくこれは、マッチングという仕組みだけの提供でなく、それに加えてサイトとしてのメディア価値(コンテンツ価値)を玉石混合型から少し編集作業を加えたと主張のあるメディアにしていく、いわば少し1.0へ逆戻りするということが必要ではないか、と思ったりもします。

また、佐々木氏の見解は、逆戻りではなく今のグーグルを越える玉石混合から最適なマッチングを可能とするUFOキャッチャーが必要であり、そこにグーグルを超えるビジネスチャンスも大いに眠っていると本書では語っています。

玉石混合+UFOキャッチャー
玉石混合+編集
Webメディアとしてのビジネスモデルはまだまだ模索なのかもしれません。

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