ファッション業界で、ソーシャルメディアとマネタイズを結びつける方法
Fashion Mag Turns to Facebook to Find New Stylists (Mashable)
E-retailer Yoox and British style magazine i-D have launched a Facebook
application and contest to celebrate the styling talents of their customers
and readers, respectively.
e-コマースのYooxと英国のスタイルマガジン、i-Dがカスタマーや読者のなかから
才能あるタレントを選ぶコンテストと、そのためのFacebook アプリを立ち上げた。
The Facebook app lets users assemble men’s and women’s outfits from Yoox’s
online catalog of medium to high-end designers. Users can arrange items in a
collage and customize background colors and styles, then save the outfits and
submit them to the gallery for voting. Users also have the option to post their
ensembles on their Facebook walls to solicit feedback and votes from their friends.
Facebookアプリをつかって、、Yooxのhigh-endな顧客向けのオンラインカタログから
男性用、女性用の衣装一式を取りそろえてもらうしくみ。ユーザーはそれらのコラージュ
を自由にアレンジしたり背景の色をカスタマイズしながら投票のためのギャラリーへ
保存する。ユーザーは自分のページにポストすることで、友人から感想や投票してもらう
こともできる。
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記事の中にもありますが、マーケティングの視点から言うと、
・Facebookにおいて口コミで広がっていく可能性を大いにもっている
・新規の見込み顧客がカタログをダウンロードすることを後押しする
・ユーザーが、自分のお気に入りが見つかるまで"hunt down"するのを後押しする
・そのassembleしたお気に入りの衣装を簡単に選んで購入できる
の4点で、ソーシャルメディアを活用しつつマネタイズまでの理想の流れを
かたちにしている、と感じました。
一方i-Dマガジンの役割としては、オンラインのユーザーに"print glossy"を認知
させつつ、オフラインのユーザーにもアプローチしている点で、両者Win-Winの関係を
構築しています。
そして更に言えば、このキャンペーンを通して新しいFanが集まれば、
今後のマーケティングにも期待が持てます。
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と、ほとんど記事内容のつたない和訳になってしまったのですが、
海外のファッション業界は本当に進んでいるなと、朝から感動した次第です。
Yooxのことが気になって調べてみると、日本語のサイトがあったのでそちらも少し
紹介したいと思います。
(会社概要より引用)
yoox.com(ユークス・ドットコム)には、世界から毎月数百万のビジターが、
独自のスタイルを作り出し、個性を発揮しながら、アイディア、モノ、カラーで
遊ぶために訪れます。yoox.comでは、わくわくするショッピング体験と、過去
と未来をまたいだファッションの万華鏡のような世界をお楽しみいただけます。(中略)
yoox.comは、デザイナー、メーカー、正規ディーラーとの直接提携により、従来型
のショップでは見つけることのできないスタイルと提案の変化に富んだ尽きること
のないアーカイブを持った、世界をリードするマルチブランドを扱うファッション&
デザインのバーチャルブティックです。yoox.comは、様々なクリエイティブの形の
発掘に常に取り組み、それは主要デザイナーの限定コレクションから入念にセレクトされ手の届きやすいプライスで提供されるエンド・オブ・シーズンの服やアクセサリー、コレクション級のヴィンテージアイテム、カッティング・エッジなデザイナーやアーティストによる特別エディションのコレクション、そして書籍、アート&デザイングッズの個性的なセレクションなどへと広がっています。
「アイディア、モノ、カラーで遊ぶために訪れること」「わくわくするようなショッピング体験」
っていいですね。
そしてなんと、iPhone&iPadアプリまで!
現時点ではカタログとしての機能しているようですが、今後は上記キャンペーンの
様なソーシャルメディア要素を含んだものになっていくかもしれませんね。