オルタナティブ・ブログ > IT世界の車窓から >

ブロガー waki が訪れる各地を、ITの視点から見てみると…

あなたのパソコンの 「初音ミク」を Kinect で踊らせよう

»

ボーカロイド「初音ミク」が、自分の分身に・・・。
自分がジャンプすれば「初音ミク」が飛びます。回転すれば「初音ミク」が髪をなびかせ回転します。しゃがめば「初音ミク」のパンチラショットです、たぶん。
今回はそういうお話(ん?、どういうお話?)。

A

2010年のクリスマス商戦、年末商戦など 60日間で 800万台を突破し、本体の Xbox 360も 5,000万台を超えた新しいコントローラ Kinect

Kinect を説明する必要はないでしょうが、Xbox 360 のコントローラで身振り手振りでゲームを操作することができるということだけは書いておきましょうww。
で、この Kinect ですが、仕様というか製品の中身の技術はかなり複雑です。Wii や PS3 なども身体で操作するコントローラを出荷していますが、それらは「コントローラを手に持って、そのコントローラを動かす」というタイプであり、Kinect は「身体の動きを読み取る」タイプで、身体そのものがコントローラになります。
Kinect が読み取るのは身体の動き、間接の動き、距離などなど様々です。CES2011で発表された話題には、表情も読み取って・・・というものもありました。
(将来は体温や体調も読み取ってほしいなぁ・・・、で、"おい、今日、なんか顔色悪いな・・・" とか話しかけてほしい)

さて、この Kinect でゲームができるのは当たり前です。スポーツやダンスゲームなどが人気ですね。「相当ハマる」らしいです。で、今回はゲームの話ではありません。この Kinect 自体は USB接続できるデバイスです。ってことは、そう、パソコンに接続できるのです。ってか、Xbox 360 もまぁ、中身はパソコンですから原理は同じですね。USB接続のデバイスを操作するには、OS はもちろん、OS上にデバイスドライバが必要になります。そのデバイスドライバさえあれば、Windows7 上のアプリケーションから自由に Kinect の情報を読み取ることができるわけです。

で、さっそくやってみたのが下記の写真。

07_13_37_17

手前で踊っているのは マイクロソフトで .NETなどを担当している馬田さん(@tumada)
画面で踊っているのが初音ミク」。
コートを着て踊っているので、影は似てます(いや、似てない)。思わず「初音ミク」を抱きしめようとすると、馬田さんを抱きしめることになります。

仕組みはシンプルです。コントローラの Kinect を Windows7 パソコンに USB接続して、Windows7 上で、MikuMikuDance(http://www.geocities.jp/higuchuu4/) なるソフトウェアで、「初音ミク」を表示させます。この MikuMikuDance は画面上の「初音ミク」を自由に操作することができるのですが、「だったら、Kinect で、自分の動きでコイツを操作してもいいんじゃね?」 的意見をと入りれたかどうかはわかりませんが、Kinect 用ドライバと組み合わせて、自分の身体の関節の動きを読み取らせて、その通りに「初音ミク」を踊らせることができるのです。ちなみに「踊らせる」ってのは本人が踊っていると思っているだけで、動かしているだけですがww。あ、もちろん、「鏡音リン」とかキャラクターは選べます。
で、画面部分(その MikuMikuDance)をアップしたのが次の写真。

07_13_38_15

やっぱりデバイスを接続して連携させるって、すんごい興奮しますね。昔パソコンに新しいデバイスを接続した興奮を思い出させます。それに加えて、自分の動きで画面のキャラクタが動き回る・・・なんか、こういう発想自体は昔からあるのですが、こんなに簡単に安くできてしまうとは。

Windows、DirectX、モーションキャプチャ Kinect、USB などがなせる技でしょうか・・・。Kinect もすごいんですけど、この MikuMikuDance の作者もスゴイです。

これで遊んでいる人、結構多いことに気づきました。「初音ミク」ゆえに対象がかなり偏りがちですが(すいません・・・)、応用すればいろいろなところに使えますね。

Comment(0)