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オラクルのエバンジェリストからマイクロソフトのエバンジェリストへ

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昨年末よりブログの更新を控えておりましたが、いくつか消息を訪ねるメールもございましたので(笑)、ブログの文面にすることで報告としたいと思います(新しい職場でも落ち着き、Microsoft Tech Daysなどでの講演外部向けの活動が増えてきましたので)。

少しまじめな文面で、堅めの表現ですが、ご了承下さい。

2009年秋より、マイクロソフト株式会社にてエバンジェリスト活動をしております。
それまでは日本オラクル株式会社にて同様の活動をしておりました。

前職の日本オラクルという会社には正式にはエバンジェリストというロール・タイトルはありません。ただし、活動内容はエバンジェリストそのものという職務に就いていました。Oracleのソリューションというのはとても幅が広く、製品数も多く、未だに勢いをとめない買収攻勢によって拡大の一途です。最大の強みであるOracle Databaseを中心に幅広いOracle製品群を軸にして、多くの製品知識、市場動向を吸収できるのも日本オラクルでのエバンジェリストの強みです。これらの常に先頭に立ってお客様に最新のテクノロジーとその動向・活用ソリューションお伝えをする仕事はとてもやりがいのある仕事でした。
日本オラクルではエバンジェリストというロール・タイトルは無くとも、その活動を支えることができる環境、支持をしてくれる上司と組織、必要とする営業の方々が多く存在するとてもよい状況です。その中で13年も従事してきたわけですから(1996年~2009年)、それは価値ある経験だと思います。多くのスキルと知識はサーバサイドのエンタープライズソリューションに傾けられていたのも事実です。
では、次に何をすべきか?、また同じように買収された製品の勉強をし、市場を理解し、エバンジェリスト活動を続ける・・・、これもひとつのステップアップなのかもしれません。しかし、「暦」(この場合、12年の干支を意味して使っています)という言葉を強く意識しました。また「同じ暦」をこの環境下で続けるのか?、あるいは「違う暦」へ踏み出すのか?、私の「次の暦」を踏み出す、2007~9年近辺にはさまざまな変化が起きています。SNSの台頭、iPhoneなどの新しいコンシューマデバイスの登場、SaaS/PaaS/IaaSといったクラウドビジネスの拡大、さまざまなオンラインサービスの拡大が目立った時期です。ここに踏み出さなければ、また「同じ暦」を繰り返すだけのキャリアアップにしかならない。この大きな悩みを解決すべく、今までのサーバソリューションに加えてクライアントソリューションを持ち合わせ、さらにモバイルデバイス、クラウド、オンラインサービスをも提供しているマイクロソフトでの活動を「次の暦」とすることを選んだのです。(もちろん、それ以外の選択候補もありますし、理由もあります)

ですから、マイクロソフトを選んだのではなく、「次の暦」を探した結果、マイクロソフトという会社が選択肢にあったということです。この選択のために私は日本オラクルの在職期間中に転職活動はしていません。そのくらい両社には真剣に向き合っています。

マイクロソフトではMicrosoft Windows / Microsoft Officeなどのもっとも強いクライアントソリューションを軸に、サーバからコンシューマデバイス、オンラインサービス・クラウドまでをカバーしています。今までに日本オラクルで培ってきたサーバサイドソリューションとの組み合わせによる知識はとても役に立ちます。加えてAmazon Web Servicesに関する執筆や講演iPhoneに関する講演・執筆活動も役に立っています。実際、多くのお客様では、Oracle Database を使いながら、Microsoft Excelで情報共有をする例、Oracle E-Business Suiteで管理される部品表や図面をMicrosoft Officeで取り扱う例は、大変多いのが事実です。さらには、ここにWindows PhoneやiPhoneを組み合わせたいというお客様や、一部をWindows AzureやAmazon Web Servicesのクラウドに移行したいというお客様、あるいは、メインフレーム上のアプリケーションと連携するJavaシステムを.NETクライアントから連携したいという例もあることでしょう。よって、私の歩んできた日本オラクルでのエバンジェリスト経験と製品カバレッジに、マイクロソフトでのエバンジェリスト活動と製品カバレッジを加えることはとても役に立ち、それらは組み合わせることができるのです。

日本オラクル在職期間中には多くのお客様を米国本社(サンフランシスコ)にご案内しました。Oracle OpenWorldと呼ばれる最大のイベントにもご案内しました。そして、先日マイクロソフトでの職務として同様に何名かのお客様を米国本社(シアトル)にご案内しました。つまり、このように実際に日頃行っているエバンジェリスト活動には、日本オラクル時代現マイクロソフト時代とで境界はありません。

マイクロソフトにはエバンジェリストが何名か在職しています。マイクロソフトではエバンジェリストは社内規定にある正しいロール・タイトルです。その中でも私は製品に特化しない(ほとんどのエバンジェリストには担当製品がある)、「テクニカルソリューションエバンジェリスト」です。だからこそ過去の経験を活かしながら、現マイクロソフトの範囲だけにとどまらない活動ができると自負しています。

日本オラクル時代の私の環境を支えてくれた上司、夜中や早朝でも私のすぐ近くで切磋琢磨してくれた同僚、そしてマネジメントに感謝と敬意を表します。とともに、マイクロソフトでのエバンジェリスト活動ではさらに多くのお客様・パートナー様へ多くの価値をお届けできるように努力したいと思います。

なお、私の Twitterアカウントは @waki です。もしご理解いただけない内容、ご質問、コンタクトなどが必要な場合は Twitterでのコミュニケーションも活用ください。また、facebookでのfriends登録も歓迎です。ちなみに、Twitterではかなり "くだらない" 内容が中心になっておりますのでご了承ください。これが本当の私の姿なのかもしれません(笑)。

Dsc08085(Oracle米国本社の様子 西脇・撮影)

Dsc08091 (Oracle米国本社でお客様をお招きする施設)

P1110694 (Microsoft米国本社 でお客様をお招きする施設)

P1110697 (Microsoft米国本社周辺のシャトル)

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