事業グローバル化における戦略と人はどうあるべきか? そのヒントとなるべき考察と事例集

フリーミアムの要件

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フリー(無料)とプレミアム(有料)を組み合わせたフリーミアムモデル。クリスアンダーソン氏の著書、フリーを基盤としたフリーミアムモデルがインターネットベンチャー企業の代表的なモデルとなりつつあります。このフリーミアムとは、サービスをフリー(無料)でフリー(自由)に利用してもらうことで、認知度を上げ、無料ユーザー数を増やし、その一部が有料ユーザーになることで、収益を確保するビジネスでもあります。

もちろんどんなサービスでも無料にすれば、自動的に収益が生まれるわけではありません。そもそもこのフリーミアムとは、インターネットベンチャー企業の成功方程式の一つであり、実ビジネスにそのまま適用するには、無理があります。無料サービスを提供することが重要ではなく、どのようにして現金化、収益をあげるかが重要です。

適用するための大きな要件とは、1)自社サービスの限界費用(Marginal Cost、一単位当たりのコスト)がゼロに等しいこと、2)ネットワーク効果が働くサービスであること、3)高品質のサービスを提供し続けることです。

1)自社サービスの限界費用がゼロに等しいとは、インターネットを基盤としたビジネスであることです。具体的なサービスとは、ソフトウェアアプリケーションが代表的です。解凍ソフトからPDF書き込みソフト、またはApple iPhone向けApplicationなども入ります。これらの基本サービスを、期間限定、機能限定、もしくは人数や利用回数限定し、無料サービスを提供します。

2)ネットワーク効果とは、同じサービスのユーザー数が増えるほど、そのサービスの価値が高まることです。特にLinkedinやFacebookなどのコミュニティサービスが該当します。ユーザーが増えれば増えるほど、そのサービス自体の価値が高まります。またSkypeなども、ユーザー数が増えれば、その分だけ既存の固定電話や携帯電話への通話ニーズが広がります。

3)高品質のサービスとは、前提条件でもあります。そもそも低い品質のサービスを無料で提供しても、話題にものぼらず、かつ認知度もあがりません。最初はほどほどの品質でも、常に改善して高品質なサービスをユーザーに訴え続ける必要があります。

これだけそろって、初めてフリーミアムの要件が整います。後は”Try and error”で、フリー(無料)サービスを現金化(Monetize)するよう、試行錯誤しているのが現状でしょう。適用するには、無料サービスだけではなく、全体でどのようにして現金化するかがポイントです。
参照)「フリー」クリスアンダーソン著

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