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トヨタカレンダーはトヨタのものであって、トヨタだけのものでもない

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2007年09月24日の山口さんのオルタナ記事「トヨタカレンダーってご存知ですか」、あれ、正直ちょっとやられたなぁ、とか思いました。

山口さんのブログのコメント欄でも書いている方が居られましたが、自動車メーカーはだいたいそのようです。数少ないながら、自分の経験上2社ともそうだったので(笑)

自分のところの稼働日が他と違うということがネタにできるのか?という発想の転換すら無かったのも事実なのですが、会社の稼働日って社外秘?、いやそんなん会社の近所に居る人なら誰でも知ってるんやからそうでもない?

なんかうまく自分の中で切り分けもできないし、よう書けなかったらすぱっと書かれてしまいました(笑)脱帽です。

どの自動車メーカーも稼働日が似通ってくる理由、として、一番単純な理由は、微妙に異なりながらもどの自動車メーカーも、調達する自動車部品メーカーがいくばくかはトヨタさんに卸しているから、ということなのではないか、と思います。

山口さんの記事にもあったように、

トヨタさんは生産効率の都合上、カレンダーを設定する
 ↓
それに併せて部品メーカーもカレンダーを合わせる
 ↓
他の自動車メーカーは本当は自分達の都合で稼動しても良いのだが、それを部品メーカーに頼んだとしても、
1)おたくのために特別に稼動する、となると、割増料金いただかんと割に合いませんねぇ
もしくは、
2)そんなおたくのためだけに特別扱いするなんてでけしまへん。他あたりなはれ
と断られる
(なんで関西弁なんや、というのは放っておいて・・・)
ことにより調達コストが結局あがるので、相手に合わせるしかない

という図式でトヨタカレンダーに合ってしまうのだ、と思います。

一方、トヨタさんには卸していない部品メーカーがあったとしても、残念ながら、トヨタさんに供給していない部品メーカーの部品のみで全てのパーツを組み上げる、というトヨタ以外の自動車メーカーは国内には無く(はずです、確か)、むしろ、たいていの部品はトヨタさんに供給している部品メーカーから調達していたりするため、結果それに合わせた稼動体制を敷いている自動車メーカーがトヨタカレンダーに合致するため、その部品メーカーもトヨタカレンダーに合わせざるを得ない、というスパイラルが成り立っているのだ、と思います。

ただし、付け加えるならば、これは自動車メーカーの本業である「自動車製造」においてはこうな訳だが、営業部門に関してはこの限りではないため、自分の以前の会社では、基本カレンダーと国内営業カレンダーというのが別に存在し、国内営業カレンダーの場合は、祝日休みな代わりにその週の土曜日は出勤になる、という体制をとっていました。

以前の会社には8年4ヶ月居ましたが、
・販社周りのITシステムを担当(IT部門内で唯一営業カレンダー) → 営業スタッフとして出向 → 国内営業部門
という経歴をたどったため、研修および工場実習の3ヶ月間を除けば"トヨタカレンダー"による勤務生活をしたことは残念ながら皆無でしたとさ(笑)。

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