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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

デキる人たちが元請けになればいい

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タイトル通りの暴言が続く本コラムですが(笑)、今回もかなりSI業界の闇に切り込んでいます。

通称「SIer(エスアイヤー)」と呼ばれるシステム開発会社には、いくつかのパターンがあります。「元請け」と呼ばれるのは、大抵は大手。サーバーやPCなどのハードウェアベンダーであることも多いですね。で、彼らが元請けとしてシステム開発を受注する。このコラムに書かれているのは、そこからほぼ丸投げで下請けに行ってしまうケースです。下請けのベンダーの中には、実力を持ったSIerも存在しますが、意外と自社ではほとんど開発しておらず、さらに下請けに投げたり、あるいはSIerとは言っても、実質は人材派遣の会社から「業務委託」という契約形態でプログラマーを派遣してもらう。外部のプログラマーと共同作業で開発します。それも、大抵は複数の派遣会社に依頼しますから、正確に何社の人がいるかは分からない。業務委託という契約形態ではあるものの、成果物は勤務表。140時間〜180時間の勤務表を提出すれば、契約通りの金額が支払われる。

本コラムでは、この間に入っている人たちの人件費について言及しているのですね。プロジェクトマネジメントは必要としても、いったい何人のプロジェクトマネージャーがいるんだ?ということだと思います。だったら、出来る人だけでやればいいんじゃない?と。

AmazonやYahoo!ショッピング、楽天といったECの登場で、いわゆる「問屋さん」が必要なくなってきました。売りたいものがあれば、直接Amazonなどに登録すれば売れる。同様に、システム開発の世界でも、「問屋さん」は必要なくなってきているように感じます。売りたければ直接売ればいい。発注したければ、本当にデキる人たちに依頼すればいい。

もちろん、発注者責任として大手の安心感というのもあるとは思いますし、否定すべきものでもない。あとは、この「オーバーヘッダー」にかかるコストが、見合う価値であるかどうか、というところでしょうか。あぁ、オーバーヘッダー。

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