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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

【大募集!】被災地の子供たちに、絵本・児童書を届けるプロジェクト!

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 新年度が始まり、週末も明けて今日から本当の新年度の気分です。

 さて、前々から友人数名で準備していたのですが、被災地の子供たちに絵本を送るための準備が整いました。

 
 
背 景
 
 阪神大震災でいろいろな活動に加わっていた友人数名に聞いたところ、復興に向けて動き始めると、子供たちが放置され始めるそうです。これから仮設住宅が進み、そこに移転する人、あるいは今までとは違うところに移転する人、自宅のがれきを撤去し始める人、避難所から仕事に行きはじめる人、いろいろ忙しくなるので、大人たちは動き始めます。大人たちは忙しくなるのですね。大人たちが日常を取り戻す一方で、子供たちは退屈になってしまう
 子供たちに対して、食事を用意するだけでも精一杯になってしまい、日々の会話も薄れていく。平常時なら、子供だけ集まって遊べばいいわけですが、子供が集まれるとは限らないですし、そもそも遊ぶ場所があるとは限りません。
 
 そんなときに、絵本や児童書が手元にあれば、それを読むことで集中できます。絵本や児童書は、子供を集中させる力がありますよね。童話の世界に入り込むことで、辛い日常から少しでも離れることができる。
 
 そして何より、大人たちが子供を思い出してくれる。これが大事だと考えています。東京、関西、いろいろな地区からボランティアの方々が駆けつけていますが、いずれは家族だけの生活に戻るはず。親類の家かも知れませんけど。
 
 
状 況
 
 現地の情報は、テレビ、ラジオ程度の情報に加えて、現地に行ってきたソフトバンクグループの社員から聞いている程度です。ある子供たちは、倒壊した自宅からほど近い避難所で生活しているそうですが、自宅に戻って思い出の品物を探しているそうです。泥にまみれた洋服、ぼろぼろになった絵本を大事そうに避難所に持って帰ってくるそうです。もちろん思い出があるでしょうから、それはそれで大切にとっておくのでしょう。ただ、とても読めるような状態の本ではないそうです。
 
 普段は夜泣きをしないのに、地震のあとはずっと夜泣きをしている子供もいるそうです。何か、心に残っているのでしょう。
 
 
プロジェクト内容
 
 上記の状況を踏まえて、僕と友人数名で絵本や児童書を集めよう、ということにしました。送付ルートが難しかったのですが、いろいろな方がサポートを申し出てくださって、少しずつ前に進み始めています。昨日は、第一弾の50冊を発送し、本日100冊を発送予定です。
 
 
お願い
 
 皆さんのご自宅、ご友人、ご親戚、ご近所から絵本、児童書をお送りいただけませんか。内容は以下の通りです。
 1.きちんと読めるもの
   逆に皆さんが受け取ったとして、嬉しいと思える状態であること
 2.絵本と児童書
   これには二種類あります。
   「少し読んで」と「全部読んで」です。
   ご自宅などで要らなくなった本、定番など自宅にとっておきたい本を除く絵本
   などを送ってくださるのが「少し読んで」です。
   ぜひご送付ください。
   もう一つが「全部読んで
   こちらは、皆さんのお子さんが大切にしている絵本なども含めて、遠くで辛い
   思いをしている子供たちに送ってあげよう、というもの。
   こちらについては、ぜひお子さんの同意を得てください。
 ※(2011/4/4 11:20追記)
  ここでいう「読んで」は、「プレゼント」と読み替えてもらうほうがよいかも。
  読み聞かせのことではなく、「どうぞ読んでください」という意味を指してい
  るつもりです。分かりづらくてすみません。
  バムとケロ、ぐりとぐらなど、人気のある本も送っていただけると喜んでもら
  えると思います。
 
 
送付先
 
 友人の八百屋さんが回収をサポートしてくれています。
 
 〒162-0857 東京都新宿区市谷山伏町1-5
 電話:03-6457-5165 メール:yaoya-suika@nifty.com
 ※送付代金は各自でご負担お願いいたします。
 ※送付するときに、外に「少し読んで」あるいは「全部読んで」と明記してください。
 
 この八百屋さんは、自然栽培、有機野菜を中心に、旬で美味しい野菜を扱っている、神楽坂にある珍しい八百屋さんです。手持ちで持参してくださる方は、野菜や卵なども見て行かれると楽しいですよ。オリーブオイルはまだあるかな。(最寄り駅:大江戸線牛込柳町)
 
 実は既に、福岡では学生ネットワークWANが動いてくれました。彼らが走り回ってくれた結果、活動に賛同してくださったベイサイドプレイス博多さんというショッピングセンターが、週末のイベントの中で絵本、児童書を持ってきてくれるよう呼びかけてくださいました。その本の第一弾は既に八百屋瑞花さんに届いています。
 
 個人が出来ることなんて少しかも知れません。ソフトバンクの孫正義社長みたいに個人資産から100億寄付する、なんて言われると気後れしてしまう部分もあるかも知れません。でも、改めて僕たちは、僕たちが出来ることを出来る範囲でがんばる。人と人が繋がれば、人のネットワークで、少しでも子供たちが笑顔を取り戻してくれたら。
 
 被災地に行かなくても出来ること。ぜひご協力のほど、よろしくお願いいたします。

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