セミナーあるある⑥ アンケートは講演者にフィードバックされるの巻。
500人集まるセミナーであろうと、1000人が集まる講演であろうと、アンケートが集まれば、集計され、個別のコメントも含めて、講演者にフィードバックされます。
そのフィードバック内容を見る見ないは個人の自由なので、著名かつ多忙な方はそういうものをいちいち見ないかもしれません。
私は一応見ます。
見ますが、勇気がいります。
こういうアンケートは、たいていの場合、匿名で構わないので、時々「罵詈雑言」が並んでいることがたまにあります。
何かお気に召さなかったのでしょう。
手書きで回答するアンケートですと、きっと殴り書きをしたのだろうと想像できるような罵詈雑言です。
(集計結果は整理されて、PDFで届くので、手書き文字の様子は想像でしかありませんが、文面を見ると字もそれなりに荒れていたのだろうなと想像してしまうわけです)
ある時、500人向けに講演をしたときのこと。
自分が想定していた内容が聴き手にあまりマッチしていないことは、その場の空気で感じたのですが、始まってしまうとそんなに大きく内容を変えることもできないので(事前に配布資料が手元に行ってしまっていましたし)、予定通りに1時間を進めました。
熱心に聴いてくださる方ももちろん目に入りましたが、明らかに「不満!」と顔に書いていいる方もまたたくさん目に入ります。
(ちなみに、500人だろうが1000人だろうが、聴衆の顔はちゃんと見えるものです。講演者は聴き手をカボチャだのジャガイモだのと思って話しているわけではありませ。いや、そういう人もいるかもですが、私は一人ひとりをよく見ています。)
・・・なんか困ったなぁ、でも、主催者からの要望には合っているのだよなぁ、とはいえ、この場に立った私が皆さんからの視線もこの後の責め(があれば)も負わねばならないのだよなぁと、なんとなく憂鬱な気分でいました。
結局、今一つの空気で終わったこの講演の数か月後、主催者側からアンケートがPDFとなって届きました。
そして、1ページ目を見た瞬間にファイルを閉じました。
そこには、「アホバカ死ね」ばりの罵詈雑言が書いてあったからです。
「馬鹿じゃねーの、こんな大きな会場で、○○をやろうとするなんて」「何考えてんだよ!」「もっと聴き手の状態を考えて用意しろよ!」というようなことが数行に渡って書かれていたのです。
こういうの、やはり、傷つくんですよね。
確かに、あの空気は、あの反応からは、「満足した」という回答は少ないだろうとは思いましたが、とはいえ、「馬鹿じゃねーの」などと書いてあると、ちょっと震えてしまうんです。
主催者には申し訳なかったのですが、最初にこれが目に入ったため、それ以上のコメントが読めなくなりました。(あとでお尋ねしたら、「あれが突出していて、他はそこまでひどくないし、よかったという感想もあった」と言われたのですが、怖くてもう二度とファイルが開けませんでした。
数百人規模の大きなセミナーだとアンケート結果は講演者にフィードバックされないと思われているかもしれませんが、そんなことはなくて、加工もなく、書かれたそのままが講演者に伝わります。
匿名ではあっても、どなたが書いたかなんとなくわかる場合もあります。
どなたかわからなくても、とにかくコメントは目に入ります。
どんなにきついフィードバックでも受け止めるのがプロという考え方もあるでしょうが、そこは、きちんとした言葉で書かれている場合の話です。
私は講演などでアンケートに回答する際、たまには、「これ、よくない」とネガティブフィードバックを書く時がありますが、そのアンケートが記名欄がなくても、どこかに社名と本名を書いてきます。
社名と本名を書いたうえで、記載できる内容かどうか、自分で確認するためでもあります。
たしかに、ヒドいセミナー、なんか頓珍漢な講演ってのはありますし(上記は、私がそれをやらかしたのだと思いますが)、それをフィードバックすることは改善に役立ちますが、書き方はまた別問題かなと思うのです。
普通に書いていただいても、改善点は伝わるので、普通に書いていただけると嬉しいなと思ったりします。
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指輪型のクリッカーって便利です。
KOKUYO「黒曜石」は気に入って使っており、同僚も真似して買ったくらいですが、あまりに全国連れまわしていたら、指輪部分がポキっと折れました。折れましたが、アロンアルファでくっつき、まだまだ使えています。
これ、両方とも初めて見たのですが、これも指輪型クリッカーで合っているのかしら?