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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

店員さんはなぜ謝り続けるのか。

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デパ地下で惣菜を買ったところ、店員さんが、

「保冷材をお付けしますか?」

と尋ねたので、

「いえ、近所なので、結構です。大丈夫です」

と応じると、

「失礼いたしました!」

と言うではあぁ~~りませんか。

(えっとー、今の「失礼いたしました!」は、一体、何が「失礼」だったのかな?何を詫びているのだろうか・・・)

と困惑。

そういえば、販売員の「失礼いたしました!」ってすごく多い。最近、増殖している。

「ポイントカードはお持ちですか?」
「いえ、持っていません」
「失礼いたしました!」

これもどこを謝っているんだろう?

想像・・・

1.「ポイントカードを持っているに違いないという前提で質問してしまって、不快な思いをさせてごめんなさいね。失礼しました」
2.「ポイントカードを作れよというプレッシャーを与えてしまったかもしれないけど、そんなことは言ってないからね。失礼しました」
3.「ポイントカードを持っていない客には冷たく当たるとかそんなことじゃないけど、そう思わせてしまったのなら、失礼しました」

・・・分からん。

本屋さんで。

「カバーをかけますか?」
「カバーは不要です。」
「失礼いたしました!」

・・・なんかもう、「失礼いたしました」と言えば済むというか、万能の言葉のように思っているのかも知れないけれど、「詫び言葉」にも聞こえるようなセリフより、「承知しました」「かしこまりました」「ありがとうございます」といった前向きな言葉のようが良いんじゃないだろうか。

「保冷材をお付けしましょうか?」
「いえ、不要です。近所なので」
「かしこまりました」

あるいは、

「ありがとうございます」←コスト削減に協力してくれて?

これで会話は十分成立するし、全く失礼なことはないはず。

デパートやコンビニの皆様、

「失礼しました!」

って、もう少し減らしませんか?

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塩月さんの本で「ありがとうございます」と言えばいい場面で、「すみません」と言ったら、夫に「君は、そこでスミマセンという必要はなく、ありがとうと言えばいい」と指摘されたという話が出てくるのが、たしかこの1冊。

私は、「スミマセン」も連発しないほうがいいと思っている。

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