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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「何でもマニュアル化」と「クリーンな職場」がもたらしているもの~考える機会も減り、成長も阻害される?~

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昨日1/20は誕生日で、Googleトップページを開いたら、何やらかわいらしいロゴになっていたので、「むむ? 私の誕生日に、誰の?何の?記念日だろう?」とカーソルを当ててみたら、

「淳子さん、誕生日おめでとう!」

と表示されびっくり。

個別対応しているんだ、Google!

Google


誕生日を迎えたら、ぜひ、お試しください。(Google+のプロフィールを見ているんだと思います)


・・・・・

話は変わりますが、先日、あるセミナーで参加者からこういう話が出ました。

「コンプライアンスとか個人情報とかはたまた何とか法とかあれこれ”しばり”が増えてきて、あれもマニュアル、これもマニュアル。きづけば、マニュアルだらけ。

そうなると、新人に限らず、中堅、ベテランでも考えることがなくなり、何か新しい施策とかルールが導入されても、”マニュアルはないの?”とリクエストが出るし、マニュアルを作れば、”そこに書いてある通りにやります””書いてないことはやりません”という風に、創意工夫や主体性みたいなものが減っていくんですよね」

・・・ああ、わかる気がします。

いろんなリスクを考えている内に、あれもマニュアル、これもマニュアルとなる。

そうなると、逸脱するのも怖いし、「しろ」と言われたことだけ「して」、「してはいけない」と言われたことは「決してせず」、「しろ」と言われていないことも「しない」・・・となっていくの、わかります。

他にも、

「ほら、クリーンデスクとか、コピー機のところに出しっぱなし禁止とか、とにかく、”きれい”に”情報はないものとして”扱うルールがあるでしょう? もちろん、そういうルールがちゃんとしていなかったことで情報漏えいなどの事件も起こるから、当然と言えば当然なのだけれど。

どこにも情報が転がっていない(放置されていない)という”クリーン”な環境は、他者の情報を知る機会も激減しちゃうんですよね。だから、必然的に、他者の仕事にも関心が薄れる。

若手だと、上司や先輩がやっていることを垣間見る機会も減る。見えない、聞こえてこない。だから放っておいても学ぶ機会も少なく、そして、育たない」

なんて話も。

これは、私が以前からあちこちで、そして、このブログでも書いていることなのですが、「そういう”働く大人を取り巻く環境の大きな変化”が人を育てにくくしている」のですよね。

とはいっても、コンプラもその他法律や倫理も大事だし。

痛し痒しです。

「おおらかな時代」に戻ることはもうないでしょう。

こういう”クリーン”な時代に、若手は、あるいは、組織への新参者や、はたまた”初学者”はどうやって学べばよいのでしょうか。

なんてことを考えていたら、”清潔志向”がかえって”弱い人”を増やしているのでは?という話とつながるなあと思ったり。

”クリーン”も”過ぎる”のはよろしくないのでしょうね。

難しい問題です。

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