人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

自分がしたい仕事にこだわるよりも自分が求められている仕事に一生懸命取り組むという考え方もある。

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「自分らしさを発揮できる仕事」とか「自分に合った仕事」という表現がありますが、それを探し過ぎて、「自分らしさ」そのものが何か、という「自分探し」を始め、果てには退職し、旅に出てしまう、というケースも見聞きすることがあります。

ま、それはそれとして。

土曜日7:30からTBS「サワコの朝」というトーク番組があります。昨年始まったものですが、これ、本当にいい番組です。「週刊文春」で阿川佐和子さんが行っているインタビューをTV上でもやってみよう、という感じでしょうか。

毎回ホントに多彩なゲストが出てきて、1対1で対談します。

昨日は大久保さん(お笑いの方)が登場。仕事観について話が及んだ時、サワコさんがこう言ったのです。(記憶での再現ですから、言葉通りではありません)

「今、世間から期待されている役割というか仕事を一生懸命やったほうがいいわよ。本当は自分はお笑いよりも舞台やりたいの、といって今の仕事から軸足を変えるより、今求められていることを真剣に懸命にやっていくほうが絶対にいい。そうやっていれば、周囲が認めてくれるようになり、”今度はこういうことを任せてみようか?””こんなことをしてもらったらどうかな”と声を掛けてくれるようになるから」

・・・この言葉を聞いた時、内田樹さんが常々おっしゃっていることを思い出しました。

「転職は、Callingともいい、誰かから”求められる”ものなのだ」といったことを書かれています。

自分で自分のことなんかわからない。あいつにあれをさせてみようと他者から求められたことをしていくことが仕事になるんだ、なんてことをおっしゃっていますね。

・・・・で、ブログ探し出したので、ここから引用を。

仕事の能力については自己評価よりも外部評価の方がだいたい正確です。頼まれたということは外部から「できる」と判断されたということであり、その判断の方が自己評価よりも当てになる。
「キャリアのドアにはドアノブがついていない」というのが僕の持論です。キャリアのドアは自分で開けるものではありません。向こうから開くのを待つものです。そして、ドアが開いたら、ためらわずそこの踏み込む。

会社において、もちろん、理不尽な、理由のわからない人事やジョブアサインというのはあるかも知れません。そして、本当にそれはどこからどう見てもあり得ないケースもあるのかも知れません。でも、他者から見て「この人にこれをさせてみたらどうだろう?」と周囲が判断し、任せようとすることが多いはずです。

この時、「いやあ、僕にはちょっと」とか「私には合わない」といって断ってしまうのか、「とりあえずやってみます」といい挑戦するのか、ここでキャリアの道が2つに分かれるような気がします。

「やってみない」道を選べば、今までの自分の延長線上にしか自分のキャリアは紡がれない。
「自信ないけど、求められたのであればやってみよう」と挑戦する方に舵を切れば、新しい自分を発見するかも知れない。仮にうまくいかなくても、「この道は合わないな」ということが理解できる。少なくとも食わず嫌いで判断するのとは違う。

「チャンスの神様には前髪しかない」―――――。

この時、「他者から求められたことをやってみる」というマインドは大切なのではないかと思います。


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