オルタナティブ・ブログ > 田中淳子の”大人の学び”支援隊! >

人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

女性の服装を誰がどう注意すればよいのか?そもそも注意できるのか?

»

夏になるとよく話題になるのが「女性の服装」です。

男性の場合、クールビズだろうとスーパークールビズだろうとハイパークールビズだろうとおのずと限界があって、まさか職場にショートパンツ履いてくる人もタンクトップで来る人もいないわけで、だから、せいぜい「だらしなく見えるGパン」とか「ズボンの折り目が伸びちゃっている」とか、「もうちょっとちゃんとしようよ」と言われる(または言われない)程度で済むはずです。(会社によっては、男女共に、ショートパンツもアロハシャツもタンクトップもなんでもOK、というケースもあるでしょうが)

一方、女性の場合、ラインが明確ではないので、夏になると現れるのですね。たとえば、

●ショートパンツで勤務している人(通勤ではなく、終日オフィスでショートパンツ)← いろんな場所で見かけます
●タンクトップ、ホルタ―ネック(←わかります?)のような肩出し
●生脚のミニスカート(←すごいミニ!)
●キャミソールドレスのようなもの

ま、要するに、「リゾートか!」と突っ込みたいような服装の女性。

ドレスコードが決まっていても、かならず一定数、出現するようで、どちらの企業にお邪魔しても、「あれは、どーにかしたいんだけど、誰が言えばいいんだろう」とまるで”猫の首に鈴をつけるのは誰か”のような議論に。

男性は、「そんなこと指摘したら、”そんな風に見ているんですか?”とセクハラ扱いされるのは困るので、触らず神にたたりなしです」と言います。

女性は女性で、「同性なんだから、あなたから注意してくれないかしら?」と男女問わず、大勢から言われることもあるらしい。でも、「同性だからって、言いづらいんですよねぇ」とも。

ある方は、「いろいろ言い方を工夫」して、ある時言ってみたそうです。

「楽しそうに見ている人もいるみたいよ」(←男性を悪者にして)と。

「えー、そうなんですかー、やだー♪」と意に介せず、翌日からも同じように露出が・・・。

「ほんと、困るんですよねー。どうすればいいんでしょう?」と相談されても、私も困る。だいたい、指摘されて直るなら、最初からそんな服装してこない気もしますし。

ハワイやグアムじゃないんだから。沖縄のビーチ歩いているんじゃないんだから。
オフィスは仕事をする場であって、肌を露出する場所ではないというのは、あくまでも「建前」で、それをそのまま言っても通じない相手には通じない。

男性も目のやり場に困るでしょうが、女性同士でも困っているんですなー。

この問題、ほんとにあちこちで散見、耳にするので、対処法を一度ここで伺ってみたかったのですが、皆さんだったらどう対処しますか?

ところで、厚生労働省の「セクシャルハラスメント対策」の文章を見てみると、セクハラには、「対価型」と「環境型」があり、女性の過度の肌の露出は、「環境型」に含まれると考えてもよいのではないかと私は思っています。

環境型の定義は、以下の通りです。

労働者の意に反する性的な言動により労働者の就業環境が不快なものとなったため、能力の発揮に重大な悪影響が生じるなどその労働者が就業する上で看過できない程度の支障が生じることです。

そして、記憶が合っていれば、2007年に厚労省は、「セクハラ」の定義を見直した際、「男性→女性」だけではなく、「女性→男性」も「同性同士」も対象、と改定しているはず。

とはいえ、「その服装、セクハラですよ」とも言いづらいもの。

なんとかなりませんかねぇ・・・。ふぅ~。


Comment(7)