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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

配属初日を覚えていますか?

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IT業界は他業界と比べてもかなり「新人研修」が長いようです。実際、たとえば、私がOJTのお手伝いをしているある製薬企業はGW前に配属され、あとは、事業部ごとの研修やOJTに移ります。しかし、ITエンジニアの卵を育成する場合、言語やネットワークやあれやこれやとたくさん学ばせたいことがあり、7月1日配属、8月1日配属、場合によっては、10月1日配属といったケースも聞きます。

さて、たとえば、8月1日配属ですと、もうあと数日ですね。新入社員は、新入社員同士の世界から、ほとんどが年上という、学生時代はあまり経験したことのない”コミュニティ”に放り込まれます。

わくわくもすれば、ドキドキもすることでしょう。
どんな気持ちなのかなぁ・・・・。

・・・とつらつら考えていたら、は! 私としたことが、自分が新人の時、配属されたその初日のことがちーっとも思い出せないのです。

どんな風にオフィスに行ったのか、どんな風に挨拶したのか。

何にも思い出せないのです。「昔のことはやたらと詳しく覚えている」という特技を持つ、この私がです。

なぜかなあ・・・と5分くらい考えて思い出したのは、「明確な配属初日」がなかったのではないか、ということ。

DEC時代、「教育部」というところに配属が決まり、「R&D」と「教育部」合計11人の新人研修を受けていましたが、講師は、「教育部」の先輩講師。つまり、職場でも先輩になる方たちです。そして、教室も自前。オフィスと並んで作ってある教室、または、会議室。

ですから、いつのころか自席も作られ、でも、しばらくは研修が続き、全部の研修が終わったら、今度は「講師」の修行が始まった・・・。教えて下さる先輩は、これまでと同じメンツ。

だから「配属初日」についての記憶が飛んでいるんだと気付きました。

こういうのはごくごく例外なので、きっと、皆様には、「この日が配属。こんな気分だった」という記憶がしっかり残っていることでしょう。

どんな気持ちなのでしょう?

8月1日配属の皆様は、もう間もなくですね。

土日に体調を崩されませんように。

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