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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「不気味な光景だ」と同僚は言った。

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大木さんの「飲食店でも、同席した人を大切にしたい」を読んで思い出した、つい数日前に同僚と交わした会話。

「この間、ある呑み会に出たんだけど、色んな人が集まる会で、そこでびっくりしたことがあるんです」

「なに?なに?」

「ほとんど、全員が、次々写真とっては、TwitterとかFacebookとかにアップしていくんですよ」

「ああ、なんとなく想像がつく。で、それって、”ツイ飲み”とか言うヤツだったの?」

「いえ、IT系の勉強会後の懇親会だったんです。ほとんどが初対面で。」

「えー、Twitter集まりなどではないのに、全員が写真アップ?」

「そうそう、こっちのことなんかそっちのけで」

「そりゃ、ちょっと気持ち悪いね」

「ボクは、FacebookもTwitterもやっていないので、最初何しているんだかわからなかったんですけど、わかってきたら、今度は、なんか、全員に無視されている感じがして、本当に不気味な光景でしたねぇ」

「そうだね」

「目の前の相手と会話しないで、ネット上の誰か、知り合いなのか、単なるフォロワーなのかわからないけど、そういう人とのコミュニケーションを優先しているってことだもんね」

「そうなんですよ」

「それ、よくないねー。まずは、目の前の相手とちゃんと会話しようよ、って話だよねぇ」

「そう思いますよねぇ。そのために集まっているんだから」

・・・この話、わかるような気がします。


そういえば、ゲーム機やケイタイが流行り始めた頃、


「子供たちが互いの家に集まるけれど、一緒に遊ぶわけではなく、互いに持ち込んだゲームしているだけで、なんか変」なんて話とか、

「高校生がファストフード店につどっているのに、全員がそれぞれのケイタイ見ていて、なんかおかしい」なんて話が耳に入ってきたことがよくありましが、

大人も変わりませんな。

30代40代の、れっきとした大人が集まって、会食している時、大半が「目の前の相手との会話を楽しむのではなく、写真ばしばし撮って、アップし、悦に入っている」・・・。

子どもたちのことをとやかく言っている場合じゃないなあ・・・・。

ところで、私、Twitterがらみの呑み会ならツイートすることがありますが、それ以外の場では、ケイタイやスマホをテーブルに出すことがまずないです。もともとケイタイデビュー自体が遅かったので(なんせ、持ったのが2009年)、それほど大事にしていない(笑)

デートの最中にツイートなどされたら、百年の恋も冷めますなぁ・・。

「仕事とわたし、どっちが大事なのー?キィーーーーーーーっ!」というセリフがあったように思いますが、いまなら、さしずめ、
「ネットとわたし、どっちが大事なのー?キィーーーーーーーっ!」だったりして。

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