「逆さ箸」はNGなんですと!
ちょっと前に大ヒットしていた岩下宣子さんの『図解 マナー以前の社会人常識』(講談社+α文庫)を今頃になって読みました。
だいたいのことは知っていたけれど、意外なこと、知らなかったこと、逆に覚えていたこともあって、勉強になりました。
食事、言葉づかい、冠婚葬祭、仕事の仕方、普段の立ち居振る舞い、多くの情報が「こうしましょう」+「なぜならば」で解説されています。マナーを教える場合、「なぜならば」はとても大事なので、その点でも良著です。
お箸使いについてもかなりのページを割いているのですが、中でも「へぇ」と驚いたのが、「逆さ箸」は駄目!という部分。
(お箸の使い方では、「ご飯に突き刺してはいけない」←死者へのお供えみたいだから、とか「お箸でお皿を引き寄せてはいけない」とか色々ありますよね。)
自分の料理を大皿から取り分ける際、お鍋をつつく際、他者に料理を取ってあげる際、自分のお箸をひっくり返して使うのを「逆さ箸」と言います。
これ、とてもいけない、とありました。
なぜ、いけないか。
●手で握っている側で食べ物をつかむことになるが、その手はどこを触ったかわからないので、余計に不潔である
と。確かに! 確かに!
・・・妄想してしまいました。
「途中、トイレに行ったけれど、ちゃんと手を洗わない人もいるかも知れない。ちゃんと手を洗わない人が握った箸の頭の方で私の”しゅうまい”を取ってくれた・・・・、が、果たして、これは、バイキンだらけではないのか?」などと・・・・頭から離れなくて!(笑)
●「直箸」(じかばし)で取り分けるか、どうしても気になるなら、お店の人に取り分け用のお箸をもらいましょう
なるほど、そりゃそうだ。
●お鍋など、「直箸」では失礼、あるいは、他者の「直箸」は気になる、嫌だ、と思うかも知れないけれど、そもそも、「直箸」では嫌だと思う相手とは、「鍋料理」など選ばないほうが無難でしょう
ってなことも書いてありました。(手元に本を置いていないので、●以下の部分は、引用ではなく、ニュアンスで再現しています)
たとえば、『あ゛ー、同じ鍋をつつくなんて、ユウウツ!」と思うような相手と鍋を選ぶのをまずは避けるべき、って、おっしゃる通り。
・・・・
以後気を付けよう、色んな意味で。