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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

国語辞典に妄想

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以前、「もう子どもが使わなくなったから」といって、何冊もの国語辞典を寄付してもらったことがあります。仕事でたくさんの国語辞典を使うので、色んな人に「不要な国語辞典があったら頂戴!」とお願いしてあったのです。

その中の一冊をペラペラめくっていたら、いくつかの単語にマーカーが引いてありました。

そりゃ、誰かが使っていた国語辞典なので、マーカーくらい引いてあって当然だし、普段だったらそのこと自体に気を取られることはないはずなのに、線が引かれた単語がごく少なかったため、強く印象に残りました。

たった4単語です。

●離別
●不屈
●把握
●竜巻


この4つの単語だけ線が引いてあったのはなぜだろう? 国語の授業でわからない言葉を引いた。何年かの間にこの単語を調べた。本を読んでいる時ひっかかったので調べた…。

事情は何かあるのでしょうが、この4つの組み合わせが妙に興味深く。

「離別」「不屈」「把握」「竜巻」です。 関連性があるようなないような。わざわざ線を引くほどの単語でもなさそうな。


この4つで作文できそうです。

「コイビトの裏切りを”把握”し、”竜巻”に襲われたような怒涛の日々だったが、話し合った末に”離別”した。でも、私は負けない。”不屈”の精神で立ち直る!」

・・・などと。

国語辞典って面白い。

電子辞書では味わえない楽しさです。

この辞書の使い手にとって、「離別」「不屈」「把握」「竜巻」は、どんな文脈で登場した言葉なのでしょうか?

皆さんなら、どんな作文を思いつきますか?(笑

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