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レジリエンス―メンタルの「強さ」より大切なものは?

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こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。

先日、知人と仕事のことについて話していたときのことです。

「竹内さん、レジリエンスって言葉、知っていますか?」

「レジリエンスってなんだろう?」・・・そんな気持ちを抱きつつ、自宅に帰ってきました。

自宅に戻って何気なくテレビを録画した番組を整理していたら、NHKのクローズアップ現代“折れない心”の育て方~「レジリエンス」を知っていますか?~という番組が録画してあることに気がつきました。記憶になかったのですが、番組表を見ているときに何気なく録画していたみたいです。

大切なのは”折れない心”?

188764_5940番組を観る前は、”折れない心”という言葉から、なんとなく「鋼(はがね)」「強靭」「筋肉質」のような「心の強さ」というイメージを抱きました。

「折れない心」や「心の強さ」も大切かもしれませんが、ボクは、「心の柔軟性」のほうが大切なのではないかと思っているタイプです。

硬いものや強いものは限界点を超えると破壊し、元の形状に戻ることができません。しかし、スポンジがそうであるように、柔軟なものはどんなに折れても元に戻ります。さらに、吸収する力もあります。

そんな気持ちを抱きながらクローズアップ現代を観ました。

レジリエンスとは”心の柔軟性”のこと

タイトルは「“折れない心”の育て方」でしたが、内容的には「心の柔軟性」に関することでした。詳しい内容なNHKのサイトにもありますので読んでみてください

レジリエンスという言葉を調べてみると、Wikipediaによれば

レジリエンス(resilience)は「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」などとも訳される心理学用語である。心理学精神医学の分野では訳語を用いず、そのままレジリエンス、またはレジリアンスと表記して用いることが多い。「脆弱性 (vulnerability) 」の反対の概念であり、自発的治癒力の意味である。

とあります。「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」だと、やっぱり「強さ」のようなイメージが多少残っているので、ボク的には、「柔軟性」「吸収力」「ハードルを乗り越える力」「自分の中からリソースを見つける方法」「障害があったときに自分を前向きに導く力」などと表現したいと思っています。

”心の柔軟性”はますます大切になる

20013年に出版した「イラッとしたときのあたまとこころの整理術~仕事に負けない自分の作り方~」の中の冒頭に、ボクはこんなことを書きました。

この本は、「仕事に負けない自分を作る」がテーマの本です。

「仕事に負けない」という言葉から連想するのは、「こころを強くする」というイメージかもしれません。

「こころを強くする必要はない」

これが、この本で私があなたにもっともお伝えしたいメッセージです。

イラッとしたときのあたまとこころの整理術―仕事に負けない自分の作り方 (ベストセレクト 829) 

仕事をしていると、ストレスは回避しようと思ってもなかなか回避できません。また、社会の構造的に、今後は人口が減っていきますが、その中で消費から利益を得ようとする構造は、仕事上のストレスを益々増やすことが予想されます。

「レジリエンス」という言葉はさておき(覚えにくいですね)、「心の柔軟性」はとても大切だと思います。今後も、心の柔軟性に関する記事をいくつか書いてみようかなと思っています。

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