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ソフトウェア製品開発現場の視点

今後に期待できるシスコのテレプレゼンス

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すでに、他のオルタナティブブロガーが、ブロガーミーティングで見せていただいた、シスコのテレプレゼンスについて多くのコメントを書かれているので、これまで予備知識がなかった私が、この日に感じたことを書いておこうと思う。

まず「テレプレゼンス」が、これまでのビデオ会議とは違った思想で作られているということは知らなかった。一見すると、画面が3画面もある、最上級のビデオ会議システムだが、シスコの方の説明だとビデオ会議とは別のものとして位置づけられているということである。テレプレゼンスは、会議システムではなく、名前の通り、遠くに離れた人たちが目の前にいるように見える疑似空間を作り出すシステムであるということらしい。

たとえば、ブロガーからのコメントにも出ていたし、私も感じたことであるが、テレプレゼンス自分がどう相手に見えているかを見ることができない(または極力見せないようにしている)。普通のビデオ会議システムだと、画面の端に自分の画面を小さく表示して、映りを確認しながら会議をすることができるため、ビデオ会議の経験がある人ほど不安になるようである。

また、部屋の机や椅子の配置、マイクの配置なども臨場感を高めるための仕様になっている。たとえば机の上に配置されたマイクは、相手から見えない位置におくことで、相手がリモートにいるという「証拠」を極力なくすようにしているということだ。

そこまで、こだわっているシステムであるが、やはりいろいろな部分で違和感を感じる部分がある。私は、会議室の端に座って話をした訳であるが、話を始めるとビデオに映っている相手側の視線は、相手の画面の端に移っている私に向けられるので、真ん中にあるカメラからは視線がはずれることになる。自分が話を始めると、画面の中の相手が視線ををはずすことになるという違和感は、最後まで取り去ることはできなかった。もし相手の座っている位置に意味がないのであれば、話し始めた人の画面をリモート側の真ん中の画面にするというような「モード」があっても良いように思えた。

テレプレゼンスシステムは、膨大なデータを送ることになるので、専用の光回線を引くことが推奨されているようだが、NGN を使えば、従量課金によって使っただけの費用ですむためランニングコストも比較的安価に押さえることができるようである。ただ、残念なことに NGN は日本国内に限ったサービスである。テレプレゼンスのようなシステムは、距離が伸びれば伸びるほど価値がでるため、海外との間の会議は期待できる利用シーンであるが、リーズナブルな通信手段がないことは残念である。

まだまだ発展途上の製品であるので、今後の進展に期待している。

Telepresence

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