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ソフトウェア製品開発現場の視点

インスタントメッセージングのビジネス利用

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以前から  skype の話を blog に書いたりしながら、インスタントメッセージングの有効性について多くの人に知ってもらおうと思っていたが、結構説明が難しい。先週、出張で Seattleに滞在していた間に、偶然良い事例に遭遇したので書いておこうと思う。

Seattleに Realcom US という子会社ができた関係で、リアルコムのアメリカの子会社は San Jose の Realcom Technology と2つになった。今後はアメリカ出張の頻度が増えると予想されるので、AT&T が提供している、使っただけ払えばよいというプリペイド携帯電話を買うことを検討していた。

情報収集のため、AT&T のサイトを見ていると、突然Popup 画面が現れ、何か質問があったらセールスがメッセージングで対応するというメッセージが出た。Yes ボタンを押すと、“すぐに対応しますという”  Popup (最初の画面) が出た。

Chat1_5 1分も待たないうちに、セールス担当者 (Ashley) からメッセージが来たので、ちょうど聞きたかった、プリペイド携帯で国際電話をかけることができるのかを聞いてみた。

すぐに「できます」という返事が来たので、通話料金はどうなっているかを聞いたところ、少し待った後で、国際電話の通話料金表が載っているページのリンクを送ってきてくれた (2番目の画面)。


Chat2_2 AT&T のサイトを見ていたのは夜中だったので、インスタントメッセージングがなかったとすると、買うために必要な情報を知ることはできなかったと思う。インスタントメッセージングの特性を活かして、担当者は同時に複数の相手への情報提供をやっていたのだと思う。

海外では、かなり前からインスタントメッセージングをビジネスに有効に利用するケースが出てきていた。最近、他の事例では、Bank of America のサイトでも同じようなメッセージング画面が出たこともある(使わなかったが)。実際にホームページを見ていて、製品やサービスに興味を持っても Web に書かれた以上の情報を得ることは、検索エンジンを使っても結構難しい。その部分を、人を使ってかつ低コストに情報を提供することができるのならば、もっとたくさん、有効活用できるケースがあると思う。

ついでのこのプリペイド携帯電話のサービスを説明しておこう。このサービスは、アメリカ出張用に会社で共用の携帯電話を用意しておくというような用途では結構お勧めで、一度登録しておけば、通話をしたときだけ先払いした分から料金が引かれていく。先払い分が少なくなったときだけ、インターネットで料金を振り込めばよい。説明によると、通話が終わるごとに残金の額がメールで送られてくるということなので、残金がなくなって通話が切れてしまうという問題も少ない。料金はアメリカ国内の通話はすべて、$0.25 / min なので、日本から持っていった携帯電話が $1.80 / min というようなレンジの価格であるのに比べて非常にお徳であり、かつ $19.00 程度の電話機を一度買っておけばレンタル料金も必要ない。

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