カウンセリングによくある誤解や質問、また、カウンセリングとはどういうものなのかなどについて執筆します。カウンセリングルームと契約したい、または相談室を作りたいと考えている、もしくは既に契約しているけど実はよく分かっていない企業の方だけでなく、一般の方にも幅広く見ていただけたら幸いです。

うつと医者、カウンセラーの関係を、投手のヒジで考えてみた

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 近年、うつが絡む労災認定が増えていたり、ストレスチェック制度施行開始のおかげか、うつについての認知度は上がってきた・・・んじゃないかと思っていたのですが、実際に話してみるとあまり正しくは浸透していないようで、いまだに考え方の根底にいびつな根性論が多くあるように感じます。

 過去に紹介したように、うつの説明ではダムの水などのイメージを描いて視覚に訴える説明をすることもあるのですが、正しく伝わっている気がしないこともしばしばありました。

 そこで、どう説明したものかと考えていたのですが、全く関係ないトミージョン手術のことを考えていたときに「これなら伝わりやすいかな?」という説明方法が何となく浮かんだ気がするので、とりあえずここに書いてみようかなという実験です。
(※具体的な症状などが知りたい方は、過去に書いたうつについての記事をご覧ください)

 ちなみに当然のことですが、うつとヒジ、および、トミージョン手術は一切関係ありません。 もしかしたら私が知らないだけで、思いもしないところに結びつきがあるかもしれませんが、そういったことは考慮していない文章として読んでください。

 また、うつをイメージとして分かりやすく説明するための文章であり、実在の投手や治療者、患者、その他の人物をを揶揄するような意図はないことを、あらかじめ記しておきます。
 あと、ヒジには詳しくないんで、間違ってたらごめんなさい(言い訳多い)。

 前置きが無駄に長くなりましたが、まずは野球の投手がヒジを痛める状況を思い浮かべてみてください。

 たとえば月1回、草野球で投手をしている人が、ヒジを痛めたとします。
 痛めたヒジは多少痛むかもしれませんが、恐らくは数日で回復するでしょう。 次の試合には、万全の状態で挑むことができます。

 もちろん試合で投げたからといって、必ずしもヒジを痛めるわけではありません。
 投球フォームが悪くても、さほど問題にはならないでしょう。

 上述を、うつではない人が普通に生活している状態の例えとします。

 では次に、ヒジが常時痛む状況になるまでの過程を考えましょう。

 ハイレベルな速球や変化球を投げ続ける必要がある試合が続く環境では、ヒジに過度のストレスがかかります。 この状態でヒジを充分に休ませることができないままに、次の登板が来るような状況が何か月も続いたとしたらどうでしょう?

 中にはそれでも、ヒジを痛めない人もいると思います。
 しかし、多くの場合、このような状況が続けばヒジには、少し休んだ程度ではまったく回復しない痛みが常に走る状態になるでしょう。

 これが、うつになる過程の例えだと考えてください。

 つまり、高レベルなストレスを持続的にヒジにかけ続けた状態で、それでも休めない人・・・投球を続けた、続けざるを得なかった人ほどヒジを強く痛めるわけです。
 そうなる前に、「ヒジが痛いからしばらく休みます」とか「ヒジ痛いんで、投手やめます」と言える人や、ハイレベルな投球を必要としない人、登板回数が少ない人などは、あまり深刻な状況にはならない場合が多いでしょう(※絶対にならないわけではありません)

 これが、我慢強い人ほどうつになりやすいと言われるゆえんの、ヒジ痛説明バージョンです。
 そもそも根性がない人は、多くの場合それほど悪化しないのです。

 ヒジを痛めた投手に対しての医師のアプローチは、まずはヒジの診断です。
 そして、損傷が軽微であれば痛みを散らす薬の処方、重度の損傷であれば手術など、主に医療行為を行います。
 また、場合によっては投球頻度を減らすように言ったり、野手への転向を促したりします(※うつの場合は産業医など)

 対してスポーツ科学などに精通したコーチ的な人(?)の役割は、投球フォームのクセを直す方法を教え、実践できるよう練習することにあります。 投球フォームのクセを直すことにより、以前とは異なるものの、ハイレベルなパフォーマンスを維持したまま、ヒジにかかるストレス自体を減らすことで悪化より回復が上回る状況を作り出します。
 それによって、回復すると同時に、回復後のヒジ痛の再発予防もできるわけです。

 これが、カウンセラーの役割となります。

 実際のうつに対するアプローチは、医師の場合はやはり診断、投薬、または、その他の医療行為であり、カウンセラーの場合は認知(物事の受け取り方など)のクセを直す方法を教え、実践できるよう練習して、患者が日常のストレスを大幅に軽減出来る様にすることです。

 ヒジ痛の治療と異なるのは、ヒジ痛の場合、重度になるとクセの修正での対応では回復が難しくなってしまうのに対し、うつの場合は、あまりに症状が重すぎて治療を受けることができない状況にならない限り、カウンセリングによる治療が効果を発揮するところでしょうか。
 うつは再発、再燃(症状が消えた後、再び症状が現れること)が非常に多く、そのリスクを下げることがとても重要なところもヒジ痛に近いですし、(残念なことですが)医療であれカウンセリングであれ、治療をしたら必ず効果があるわけではないというところも同じといえます。

 と、こんな感じになりましたが、何となく伝わったでしょうか?

 ・・・伝わらない?


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