カウンセリングによくある誤解や質問、また、カウンセリングとはどういうものなのかなどについて執筆します。カウンセリングルームと契約したい、または相談室を作りたいと考えている、もしくは既に契約しているけど実はよく分かっていない企業の方だけでなく、一般の方にも幅広く見ていただけたら幸いです。

そもそも、カウンセラーと精神科医の区別ってつきます?

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 ・・・と思うような言動を聞くことがとても多いので、ざっくりとした違いを書いておこうと思います。

 早速ですが、以下をご覧ください。

カウンセラー精神科医 
治療の根拠 心理学 精神医学
資格 民間資格※ 国家資格
診断(病名の告知など) ×
薬の処方 ×
その他の医療行為 ×
カウンセリング ○※


 全く別物ですよね・・・。
 これだけ違うのに、ストレスや精神病に関連した話題になると、カウンセラーと精神科医がごちゃ混ぜになって語られるのが現状です。
 何とか啓もうしたいと思っている者としては、非常に残念なことです。

 一応、各項目について簡単な説明をしておきます。

■治療の根拠となっている学問は、カウンセリングの場合は心理学、精神科医は精神医学です。

 心理学は心や行動を取り扱う学問・・・というと、哲学などとどう違うのということになりますが、科学的にちゃんとやろうよとなったのが心理学です。 特に近年、定量的なデータで統計を取りエビデンスを残すということが重要視されていると思います。
 論文の再現性が低いというニュースが、最近あった気もしますが・・・。

 対して精神医学は、(私が語ることのできるものではないのですが)主に精神疾患に対する治療や予防に関する学問で、医学です。 こちらの方が皆さんがイメージしやすい科学っぽいかもしれません。

 ・・・と書かれても、よく分かりませんよね。
 一概には言えませんが、人体をブラックボックスと考えた時、入力(言葉をかける、ショックを与えるなど)と、出力(入力に対する反応)の統計や、その繰り返しによる推移を追ったりするのが心理学で、症状からブラックボックスの構造を解析したり、薬などでブラックボックスの構造がどう変わるかを確認したり推移を追ったりするのが医学・・・という個人的なイメージです(※両方詳しい人、良い伝え方あったら教えてください)。
 念押ししますが、例外は多分にあると思ってください。

 このように、互いに行き来することがあるとはいえ、異なる学問がベースとなっていることもあって、どちらも相手のことをそれほど知らないことが多いです。 分かりやすく書くと、「うつの治療をしに行った病院で受けなさいと言われたカウンセリングが、うつに全く効果がない」ということも、ちょいちょいあります。
 今なら分かりますが、私も昔、ハズレを引きました。

■資格についてですが、精神科医が医師免許という国家資格であるのに対して、カウンセラーは現在、民間資格しかありません。
 よって、名乗るだけであれば、誰でもカウンセラーと名乗ることが出来なくはないです。
(※ただし、資格はともかく、知識が無い状態でのカウンセリングの実施はお勧めできません)

 実は去年の9月に、カウンセラーの国家資格についての法案が全会一致で通ったのですが、医師免許が業務独占であるのに対し、新設されるカウンセラーの資格は名称独占(公認心理師)となっています。
 民間資格を持つカウンセラーが、既に広く活躍している現状を鑑みた結果と言えます。

 国家資格については一応、臨床心理士や産業カウンセラーに近い幅広い形の、互換的な資格になるんじゃないかという予想にはなっていますが、現時点では海のものとも山のものともつかない状態です。(カリキュラムとか大学とか決まったんですかね?)

■病気の診断、薬の処方、その他の医療行為に関しては医療行為なので、業務独占資格をもつ医師の仕事となります。
 医師免許を持っているなら別ですが、持たないカウンセラーが他人に対して医療行為を行うことは医師法で禁じられています。

 なので、逆に言えば「カウンセラーのところに行って薬を出されたりしたら嫌だ」とか「もしカウンセラーに、お前はうつ病だって言われたら、ショック受けちゃう」という考えは、ほぼ杞憂と言えるでしょう。
(※カウンセリングが出来る医師もいます。 あと後者は、やらかしちゃう人や、うっかりはあるかも?)

■カウンセリングは、医師がカウンセリングをしてはいけないという法律はないので、精神科医でもカウンセリング可能です。 知識やスキルが充分であれば(充分というのが難しいところですが)、医師に限らず、誰がカウンセリングしても問題はないでしょう。
 ただ、1人当たりにかかる時間や医療ポイント的なお話もあったりして、カウンセリングを行う精神科医はそれほど多くないとは思います。

 このように、両者まったく違うものです。 上の表で見ると「カウンセラーたいしたことできなさそう」と思うかもしれませんが、単純によく間違われる項目を中心に表にしているだけで、カウンセラーの方が得意な分野も多いので、それぞれのシーンに合わせて適切に活用していくのが良いと思います。

 ちなみに、カウンセリングという言葉でまとめていますが、カウンセリングにも様々な種類があるので、単純に「カウンセラーを雇いたい→カウンセラーを雇った→OK」とはならないことを覚えておいてください。


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コメント

匿名

ユングとかフロイトとか読んでいる。

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