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エンタープライズ(企業)向けのオープンソースとか育児とかについて考えていきます。

ブラックじゃない、ダークです!

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タイトルは弊社のひねくれ社員が言い放った言葉であり本文と関係ありません。さて、こんにちは、前回の記事が以外とシェアされていて震えているすぎもとです。もうなんとかフラペチーノとか言わないから許してください。

さて、気を取り直しまして、ただいま弊社aegifはフィードバックの季節でございます。フィードバックの季節……うーん、メランコリーの季節みたいに書いてみたんですが、意味不明になりました。まあ、ようするに仕事の実績を上司とやりとりしている期間だということですね。ぼくにとって仕事の評価なんて恐ろしいことに晒されるなんて、ひどくおぞましいことではありますが、お金を頂いている以上仕方がありません。そんなわけで、ぼくもまたフィードバックの渦の中に巻き込まれていくのであります。

これくらいは書いてもよいと思いますが、aegifでは最初にチームのリーダーとの面談があって、そのあと取締役と面談します。まだ会社が小さいので、取締役全員と面談できるわけです。まだ取締役との面談が終わってないのですが、最初のフィードバックの渦の中でリーダーと話していて思いついたことがあってせっかくなのでここに書いておこうかと思います。

aegifは、今年は出産ラッシュです。わかっているだけで5人のメンバーに家族が増えます。めでたいです。家族が増えるとなると思い出すのは、育児休業のことです。たとえば、ぼくの子供が生まれたとき、ぼくは前職にまだいました。そこで前例のないところで育児休業を勝ち取りました(本当は「勝ち取る」なんてなくて、誰でも取れるんですが、誤解があって乗り越えるために活動が必要でした)。aegifではすでに取締役自身が育児休業の実績もあり、勝ち取る必要はない。それはとてもいいことです。

じゃあ、aegifでこの5名が全員、育児休業を取ったらどうなるだろう、ということを思うわけです。いざそうなってもこの組織は耐えてくれるだろうかと考えてしまいます。実際はいろんな事情があって取らない人も多いでしょうから、とりたてて問題にはならないと思ってます。でも、「社員が会社に科す試練」的としても、育児休業をするメンバーが増えないかなあと思っているのです。あ、もちろんただそう思っているだけです(ここに書いちゃったけど)。あたりまえですが休業は個人の自由なわけでそれをぼくが取れよなどという権利はないですから。

なぜそんな会社に試練とかそんな大袈裟なことを考えたのかというと、育児休業よりももっと先の話ことを気にしていました。それは介護のことです。aegifのメンバーは比較的若いので、いまはまだ顕在化していません。たいていのベンチャーなんてそうだと思います。でも、育児と並んでメンバーの時間を奪う介護ということは確実にこの先出てくるだろうなと思ってます(いままでぼくもほとんど意識してませんでしたが、最近そのあたりを気にせざるを得ないことが周りにあったものですから)。そのような状況に組織が耐えられるように、いまのうちに組織のいろんなところでメンバーが「割と長期にわたって休業する」であったり、あるいは休業とは行かないまでも「やむをえない理由で、断続的に社会生活を鈍化させるイベントが頻発する」などの状況に耐えられる組織になって欲しいなと思っていて、それを育てるのに育児休業を積極的に取るというのはいいことなんじゃないか、と思ったわけでした。

少し前にラボの方にあがっていた記事で、aegifでの合宿のことが書いてあります。合宿の場所を決めるのに家族のサポートが必要なメンバーのことを考えてとにかく交通の便を優先した、というのがあります。こういうのが組織として自然に考慮されうる状態になることはとても大事だと思います。独身で若くてやる気もあるようなメンバーが多いと、彼らの労働力を当てにしていろんなことを考えてしまいがちかと思います。個々人の生存戦略としてはそれでもちろん良いのですが、組織がそれを前提にしすぎるのはどうかと思っているわけです。aegifはさいわいそういう心配はあまりないのですが、それでもつい楽な方向に流れてしまうのが人の常ですから、常に圧をかけ続けていきたいと思います。圧て。

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