珍しく いつもより1時間早く部屋を出て、マンションのエレベーターに乗ると、すぐ下の階で停まり、7-8歳かと思われる少女が乗ってきた。手にはミッフィーの図柄の、黄色いビニールのバッグを提げている。こちらの様子をやや伺うようなそぶりをしたが、向き直ることはせず、所在無さげな背中を向け続けた。
1階に下りると、不意にその少女がこちらを向いて「先に降りていいですか?」と言う。
「どうぞ」と声をかけると、エレベーターを下りて、またカラダごとこちらに向き直って、一礼して「ありがとうございました」と言ったので、思わず顔をほころばしてしまった。
その後、少女は早足でマンションの外にでたが、子供の脚だから、後ろに歩く僕とあまり距離が変わらないまま、駅へと続く道を歩く。彼女はときどき足を速めてはなぜか振り向くのだが、僕をみているふうでもなく、何を気にしているのかは分からないが、とにかく数十秒ごとに後ろを向く。その度に、手にしているミッフィーのバッグがひらめいて、表の黄色と横側のオレンジが入れ替わるように光の中で踊る。
たまには朝早く家を出るのもいい。案外、愉しい光景に出会えるときもある。そう思った。
Special
- PR -| Life with IT | 2009/05/13 18:27 |
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なんだかほっこりする話でこちらも嬉しくなりました。 僕は夜勤が多く、昼間家にいると娘の友達が遊びにきたりするんですが、玄関を入る時に自然に「おじゃまします」と言えたり、靴を脱いだ後に当然のように揃えて置き直したりと、何気ない所作をしっかりできる子が多く、とても清々しい気分になります。 皆でこういう気持ちを分かち合って穏やかな社会を築いていきたいですね。 | |
| いのうえ | 2009/05/13 21:22 |
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たまぁにそんな事がありますねぇ。情景が目に浮かぶのです。でもまぁ無礼なアラサ-よりすっとよろしい。朝の気持ちが長持ちするのであります。 | |

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