オルタナティブ・ブログ > Speed Feed >

モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

アゴラ・シンポジウムでパネラーをしてみて思ったことー2

»

書き漏らしたことがあったので2点。

一つは、セミナーが終わってから数時間経っても「アゴラ シンポジウム」で検索しても、セミナー終了後の感想なり意見なりをブロゴスフィアでもTwitterででも見つけられないこと。ブロガーが減っているのか?
BlogやTwitterなどのおかげでリアルからWebへの情報の伝搬速度は、技術的にはほぼリアルタイムになったはずなのに。
これが少し奇異に、あるいは少し残念に思ったこと。

もう一つは、第二セッションのキーノート中に、Googleの村上名誉会長が数度にわたって、僕がテスラモーターズについて書いたBlogのエントリーに触れていてくれたこと。もちろん彼のキーノートがSmart Gridについての内容だったからこそ、EVのテスラについての情報がリンクしたのだとは思うが、それにしてもパネルの当日前に、他のパネラーの意見なりに目を通していたということだろう。そして、それを忘れず、自分の言葉として再配信した。これには少なからず感動した。

情報は、伝搬されなければ死滅する。ウィルスと同じだ。
よい意味でのインフルエンサーは、成長する社会には不可欠な存在だと思う。情報は仕入れるだけでなく、誰かに伝えなければ。

また、このシンポジウムのテーマは起業、だった。起業というのは好きな仕事をするとか、お金を稼ぐとかというだけではなく、自分の意見を社会に発信することだ。人のためになる、社会をよりよく変える、という思いをビジネスプランにしたためて、賛同者と利用者を得ることだ。

GoogleやAppleがすごいのは、素晴らしいのは、創業して相当の時間が経つのに、いまだに 世界を驚愕させるプランやサービスや製品を発信し続けていること、そして、その情熱とビジョンと美学を貫いていることだ。
こういうと(拙書『アップルとグーグル』についても言われたことだが)彼らを礼賛ばかりしている、信者か?と批判されることがよくある。もちろん彼らにも問題がないわけじゃない、ミスも犯すし失敗もある、ときとして非常に傲慢な会社でもある。
しかし、100%正しいかどうかは関係がない、全体として素晴らしければ、まず批判を、ではなく、まず賞賛をするべきだ。正しいところを学べば良いのだから。

Comment(0)