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モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

Webのストリーム化の兆候を見逃すな!ー追記

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人間の言葉というものは不自由だな・・・と嘆きつつ追記。

何度も強調しているように、Twitter自体が重要だと言ってるわけではない、Twiterの持つ新しい要素(例えば非常に短い尺で繰り返される情報のやりとりや、多くの別のサービスと連携するためのAPIの公開など)によって、他の多くのネットサービスやメディアが影響を受け始めていることが重要だと言っている。Twitter自体はまだほとんど収益がなく、MSやGoogleら列強の誰かに買収されてしまうかもしれないわけだし。それになにより、僕自身はTwitterの熱狂的ユーザーではない(苦笑)。

インターネットは静的なサイトから動的なストリームへとその性質を変えつつある(というか、隠されていた本質がベールを脱ぎつつある)。その変化を体現しているのがTwitterのトラフィックの急上昇なのである。
FacebookもGoogleも、Twitter的要素の影響を受けつつある。BlogのパイオニアであるSix ApartもMotionというストリーム機能をBlogに包含しようとトライしている。

セカンドライフが失敗したのは(その失敗を挽回するチャンスはまだあるが)、仮想空間そのものの需要がないわけではなく、仮想空間での行動と現実社会での生活をリンクすることを怠ったからである。セカンドライフとリアルライフが相互に影響を与えあうような仕組みでないからだめなのだ。
Twitterは(要素を持つ他のサービス群も)逆に、モバイル+GPSの助けを借りて現実の生活に関与し始めているし、なにより普段の自分の行動を短い尺でデジタル化し、一気に多くの友人達と共有するという仕組み=ライフストリーミングだ。セカンドライフを、Yahoo!に代表されるポータル群 >> Goolgeとそのフォロワーである検索エンジン >> Blog/SNS >> TwitterとTwitterに影響を受けつつあるサービス群、という進化の流れと同列に加えることはいまのところできないのである。

最後にもう一度言う。
Twitterが重要なのではなく、Twitter的要素を他のさまざまなサービスが採用し始めていることが重要なのだ。

Blogもまた、Blog自体が重要なのではなく、Blog的要素を他のWebサイトが取り入れ始めたことが重要だった。

(注)このことについては、こちらのエントリーを参照されたし:

2005/05/23 08:45 更新
Blogは「フォーマット」として捉えるべきもの――


結果として、Webは時間という概念を積極的に取り入れて、サイトからストリームへと変化している。絶えず現実社会からの刺激を容れて変化し、そしてまたその変化を即時的に現実社会へと伝搬する。バーチャルとリアルの融合。それがWeb2.0以降の新しいWebだ。

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