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モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

孫悟空といえば。

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■Webの上の雲の合従連衡



Webの上の雲とは、GoogleやAmazonといったネットベンチャーの列強のことであり、インターネット上に発生した仮想的なコンピューティング基盤のことでもある。



サンのCTOが最近、世界には5つのコンピュータがあればよく、それはGoogleやYahoo、Microsoft、あるいはSalesforce、Amazon、eBayなどだ、と話していることを前に紹介したが、Yahoo!がもしMicrosoftに買収されれば 特定の雲がますます巨大化し、その巨大雲による仮想コンピューティングの寡占化が進むことになる。



ちなみに、サンのCTOは5つあれば、といいつつ、例としては6つあげていたので、その一つであるYahoo!がMicrosoftに吸収されれば結果的に数は合う。さすがというか(笑)







■ミニクラウドの可能性



ところで、IBMは巨大化する一方のネットベンチャー系のクラウドとは違う道をとっていて、企業のニーズに合わせて、個別の雲を用意するというようなことを言っている。ミニクラウド、というわけだ。地理的な問題や業界による利用サービスの大きな相違などを考慮することによって、巨大な一つの雲よりも小さな雲を数多く用意しますよ、という試みを、彼らはBlue Cloudとよぶ。IBMといえばブルー(^^)なんだね、やっぱり。





世界中に小さな雲を世界中に広げるのはIBMのような大企業にしかできないだろうが、僕たちのようなベンチャーにも、対象を狭めて段階的にアプローチすれば、ミニクラウドで事業化できそうだ。そうは思わないだろうか?少なくとも僕はそう思った。





■ 觔斗雲を提供する



もともとMODIPHIはオンデマンドでRSSを生成したり、そのRSSを表示するメディアを提供するサービスだが、これらをもっと発展させて、ミニクラウドを作れないか?いや、作れる。



その確信を元に、モディファイを法人化して以来、MODIPHIのミニクラウド対応版の開発を進めている。僕はそれを、觔斗雲(きんとうん)プロジェクトと呼んでいる。



企業やビジネスコンシューマーに、RSSをベースにした仮想コンピューティング環境=ミニクラウドを提供する。あたかも孫悟空のように自由にWebを飛び回る雲、觔斗雲のようなミニクラウドだ。





今年の5月18日で、MODIPHIのベータ版を公開してちょうど1年。そのあたりをめどに、この新しいMODIPHI、自由にWebの情報を集め、加工し、構造的なデータとして再配信するような、さまざまなニーズを満たす”觔斗雲”をリーズナブルなコストで提供したいと思っている。
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