日立製作所でWeb2.0プチセミナー
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エントリーしようとして忘れていたのだが、日立製作所 ソフトウェア事業本部のお招きで、Web2.0に関する講演をさせていただいた。60名ほどの参加であったが、ご担当されたH氏によると、「いつもの倍以上の参加申込で、会場の都合で途中で締切った」とのこと。
日立製作所のソフトウェア事業本部といえば、グループウェアである「Groupmax」の開発元である。サイボウズの関係会社であるFeedpathの人間を講師として呼ぶところは懐が深い。さらにいえば、元・日立社員である僕を招くこと自体がおおらかとしかいいようがない。
面白かったのは、「Web2.0という言葉を知っているか?」という問いに対する出席者の答えは100%。ところが、「Blogを書いてますか?」という質問に対しては10%にも満たなかったこと。WBSW2.0やFBSの出席者などの場合ではBlogger率が少なくとも50%を超えているケースが多いから、これは意外というか、非常に興味深い反応であった。
僕は日立製作所を1年半ほど前に辞したわけだが、至る所で書いたりコメントしている通り、居心地は非常によかった。アタマが良く、勤勉で、顧客に対するロイヤルティが高い社員ばかりであり、独自の企業カルチャーが全体に浸透している。長くその場で働くことに対して漠然と「当たり前なこと」であるという意識が、間断無いハードワークのモチベーションになっている。なかなかベンチャーでは望んでも得られないことだ。
10年働いた商社を退職したときには、それまでのつながりをすべて断ち切らざるを得なかったのだが、いまだに日立時代の友人たちとは機会に応じて飲食を共にしているし、こうしてオフィシャルにおつきあいをさせていただいている。時代が変わったのか、企業ごとに状況が異なるのかは分からないが、いいことであることには変わりない。
Bloggerは転職する(傾向にある)、というのが僕の以前からの指摘だが、そんな人的資源の移動に対して企業側もおおらかになったことは喜ばしいことだと思う。
Web2.0という環境にあっては、特に日本においては、ベンチャーと大企業の事業上のマッシュアップが今後の決め手になっていくと思うので、今後もこうしたお招きがあれば喜んでお受けするし、こちらからもさまざまな提案を、Web1.0的、あるいは非Web的な企業に対して積極的に行っていきたい。
・・・・(ソフト)のみなさま、ありがとうございました。
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