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「次世代開発フォーラム06Spring|Web新時代における開発」(日経BP社主催)のパネルディスカッションに招かれて、昨日会場の八芳園に出向いた。 日本IBMの渡辺さん、NRIの高山さんとともに、Web2.0がシステム開発にどのような影響を与えるかという内容だったが、いわゆるミッションクリティカルな開発の中にどっぷり浸かる両氏にとってWeb2.0 = 「β版でもリリースしちゃう、ちょっぴりいい加減な開発」という認識であるようで、今ひとつ議論が噛み合なかったかもしれない。気分的にはかなり”アフェー”状態(^^;)。

僕の考えでは、Web2.0は(繰り返すが)HTMLで構成されたWebの「XML濃度」があがってきているという質的向上と、利用者xデータ量の増大という量的向上によって生まれる、新しい環境のことであって、開発手法がどうということは関係がない。つまり、ライトな開発がもてはやされているのは、そういうWebアプリやサービスが流行しているだけのことだ。
例えば、楽器や音楽プレーヤーが世界中に行き渡って、誰もがカラオケで歌の練習ができて、さまざまな嗜好が同時に存在できる環境になった現代のミュージックシーンで HIP HOP がメジャーなスタイルになっているのと変わりない。他のスタイルの音楽が消えたわけではないし、それぞれの需要は相変わらず大きい。
ロックやJazzや、もっといえばクラシックに関わる人にとっては、HIP HOPを単なるラップと決めつけて、あんなのは音楽じゃない、とこき下ろしたがる人もいるわけで、これと同じような嫌悪感が、Web2.0という言葉に向けられているのではないかな?はてな に代表される、”数人の合宿で作ったライトなアプリ”がいかにもWeb2.0的である、とメディアがもてはやすので、それに対する反発もあるのだろう。


僕にとっては、いずれの考え方にも偏ってはおらず、単にWeb2.0がWebにおける大きな気候変動というか環境変化であり、それをただただ受け入れて、自らを最適化することを勧めるだけである。その方法についてはそれぞれの立場によって選択すればいいのであって、まず『Web2.0 BOOK』によって、何が起きていて、それがなぜ起きたか、ということを明確にしようと試みた。じゃあ、その新しい環境にあって何をすればいいか、ということについては、同書では特に触れていない。僕の立場で言えばfeedpathというプロジェクトで、僕の志向を一つ二つ示してみようとしているだけである。

話が長くなったが、同じITの業界にいても、魚が水深や水域の違いによって全く接触することも無いのと同じで、少し業態が異なるだけで、考え方や知識のレイヤー|タイプが本当に違っているということを、改めて気づかされた。どちらがどう、というのではなく、違うだけなのである。

それが分かっただけでも、非常に有意義な一日だった。
渡辺さん、高山さん、ありがとうございました。
日経BP社さん、宜しければ是非またお呼びください。

hiro

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小川 浩

小川 浩

株式会社モディファイ CEO。
著書に「Web2.0Book」「仕事で使える!Twitter超入門」「ソーシャルメディアマーケティング」「ソーシャルメディア維新」など




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