テレビCMにみる検索トラフィックへのシフト
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最近テレビを見ていて(あまりテレビを見ない僕でさえ)気づくことがある。
それは、[ ________________ ] |検索| ←Click !
というスタイルの広告がやたら多いことだ。
しばらく前であれば URLを前に出すことが多かったが、今では例えば富士通のPCのCMなら「地底人は誰?」とキーワードを入れて検索しよう、というメッセージが出る。つまり、(オーバーチュアでもGoogle AdWordsででも)検索ワードを企業が予め買っていて、検索すれば必ずそのキーワードが最上位に出るように仕組んでいるわけである。
これは二つの意味がある。
広告代理店がURLによるブランディングをあきらめ、検索エンジンからのトラフィック誘導を提案メニューに据えていること。
そして、ネットユーザーにとってもトラフィックの基点が検索窓になっている、ということだ。
最新のブラウザーであれば、ブラウザー自体に検索窓が設置されており、基本的にはGoogleがデフォルトの検索エンジンになっている。いまやURLを直接打つ人は減ってきており、検索窓に直接調べたいキーワード(場合によってはドメインそのもの)をタイプするというのが米国のトレンドになっている。日本でもこの動きをフォローしていくことは間違いない。テレビCMに見られる検索キーワードの偏重は、この動きを裏付けるのである。
ただし、Feedリーダー、それもfeedpathのようなソーシャルブックマーク&タギング機能を持つサービスの普及によってはこのトレンドの寿命はそう長くない、と思う。それを証明するのが僕の当面の仕事になっている。
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