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LonghornがRSSをサポートは嬉しいが、ちょっと待ってほしい

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Microsoftが次期Windows(コードネーム Longhorn)で、RSS機能と自社開発の拡張RSS(Simple List Extensions)のサポートをすると発表したとのことです。(詳しくはこちら

RSS/Atomフィードを情報伝達のベースとして、現在サイボウズではポータルの開発を進めています。従って、MSのこの発表は歓迎したいのですが、自社独自のRSSというのはやめてもらいたいなあ。

MSにはちょっとした”前科”があって、メールに独自の改良を加えたおかげで同社のメールソフトOutlookには、W3Cの規格外の仕様が入り込んでしまっていますし、IE vs Netscapeのブラウザ戦争の悪影響で、HTMLもブラウザによって表示が異なってしまうという混乱を生み出してしまっています。いまでさえRSSには複数の規格があり、かつAtomという拡張RSSといえる別仕様が存在するのに、また更に別の選択肢を作ってしまうんでしょうか。たまには黒子に徹して、業界標準に従ってみるという選択肢を採択する勇気をもたれたらいかが?、と思うのは僕だけでしょうか?

Comment(19)

コメント

聞き様によっては、IBM が拡張するのはよくて Microsoft はダメとも取れるのですが?

RSS の歴史を見ても RSS がある特定の企業の影響を受けなかった事はないはずですが?それに業界標準のせいで RSS はここまで分裂したと思うのですが?

はい、その通りです。RSSは既に分裂され、混乱している世界ですね。
その議論は確かにあるのですが、このエントリでは、さらに混乱を招くようなことをなぜするのかな、という素朴な問いかけをしています。
おっしゃるように、全ての関係者が統一規格へのロイアルティを見せていかなくてはならないと思っています。

実を言うと私は高校生ぐらいの時に RSS 関連の開発をしていたので、 RSS 2.0 を拡張したくらいで混乱と言ったら何も出来なくなると思ってしまうのですが?それに何のために XML を使っているのかという話にもなってくると思いますし。
一番重要なのは Microsoft の思惑ではなく彼等の提案をどう有効利用するべきかのはずです。技術屋なら cybozu.net にいち早く取り入れて Microsoft に小川さんの採点を提示するべきだと思います。それが出来る立場にあるのにしないのは勿体無い事ですよ。
まあ今実装しても Namespace 周りでおかしな事になりそうですけどねー・・・。

ところが僕は技術屋じゃなかったりするんですよね(^^;)。

まあ、”オトナ的”にはNorahさんのおっしゃる通りと思います。貴重なアドバイスとして、肝に銘じておきます。

私のブログにもコメントいただいてありがとうございます。コメントで返信しましたが、こちらでNorahさんが同じことをコメントされていたんですね。そして...小川さんのNorahさんへの返事も僕にはやっぱり全然理解できません。オトナ的(って何?)どころか全面的にNorahさんのおっしゃるとおりなんですが。○○的には、と前置きするということは、そうでない場合があるということだと思いますが、Norahさんのおっしゃっていることが誤りである場合、あるいは見方ってどういうものなんでしょうか?

Yoshimatsuさん。
見方、というものは多様性があっていいものだと思います。例えばMSはWindowsの普及によってパソコン普及を一気に普及させた。これは世界への貢献です。しかし、時としてMSの専横によって、様々な技術が彼らの都合の良い方向に曲折してしまっていることがあると僕は感じています。業界全体のため、というより、一社の都合だけで動いているように感じるので、あまり気分が良くない訳です。そんなことはないと思う方も多いわけで、それはそれでいいと思っていますが、個人的にはオープンソースや標準仕様への協調を妨げるような動きはどこであっても歓迎できないところです。
オトナ的、というのは、そういう個人的な気分はおいておいて、MSが作ったモノが普及していくのであれば、それを活用することも考えなければならない、という意味で、僕自身では妥協なんですが、それもまた全体利益に通じることはあるのだろう、ということです。

長く書きましたが、多様性こそが大事だと信じていますので、この場でも僕自身は自分の意見を言うだけで、いただく意見については有り難く拝聴しようと思っています。そもそもそれがBlogのあり方だとも思います。

某とおりすがり

多様性こそが大事だけれど、MSがもたらす多様性は許せない、ってこと?
というか、そもそもサイボウズってオープンソースなんですか?

うーん。
まずサイボウズについてですが、ソフトそのものはオープンソースではないですが、基盤はオープンソースの活用に動き出しています。また、ネットサービスにおいては、APIの公開を前提として、新しいサービスの開発中です。これで答えになりますか?

それから、多様性についてですが、オープンソースと多様性については話が異なると思います。
意見が多様であることは良いですし、このBlogにおいて統一した見解に皆が一致する必要は無いですが、例えば議会においては一つの意見に(多数決などの手段によってでも)まとめる必要はあるはずです。

mohno

コメントいただいたことには率直に感謝します。
あまりなコメントだと思って、つい正しくハンドル名を書かずに、投げやりなコメントを書いた点はお詫びします。

さて、オープンソースへの協調って何でしょう。たとえば、SIer が請け負った仕事を事例として公開する際に、そのプロジェクトをまるごとオープンソースにする、というなら「協調している」と思いますけどね。もともとオープンソースって互助精神で成り立っているものだと思うので、Linuxを使うとか、MySQLを使うとか、オープンソースで開発されたソフトウェアを「使う」ことだけがオープンソースへの協調だの支持だのというのは違和感があります。
もっと率直に言うなら、小川さんがオープンソースに協調したいというなら、なぜサイボウズはオープンソースにならないのか? APIの公開なんてWindowsだってやっていることでしょ? もっとも、オープンソースの“支持者”のほとんどは、なぜか他人のソースコードがオープンになることだけを喜んでいますから、小川さんに限った話ではありません。

また、意見の多様性があるというのは“当たり前”です。その見方の根拠を示して欲しいというのが、上記の方々のコメントだと思います。
「僕はピーマンがダメなんだよね」「私はピーマンは好きだけど、玉ねぎはダメなのよ」という“多様性”はいくらでもありますが、いくら「僕はピーマンがダメ」と語られても、“だから何?”というだけでしょう。
そもそも、MSが「業界全体のため、というより、一社の都合だけで動いている」というのがよくわかりません。こんなのは「業界間の都合より、お客様の利便性を最優先して」仕様を拡張した、という別の言い方すらできます(あくまで仮定の話)。Simple List Extensionsがなぜいけないのか、Atomが標準への協調を妨げていないと思う理由はなぜか、多様性などというあいまいな表現に逃げず、取り上げた素材と主張に対する質問に、きちんと論拠を示してはじめて「意見」としての価値を持つのではないでしょうか。「自分の行動に責任を持つ」というなら、なおさらそうすべきだと思います。
曲解を恐れるので、あえて補足しますが、主観を述べるなと言っているのではありません。ただ「ピーマンがダメ」というだけでは、ピーマン嫌いな人がひとりいる、という以上の意味を与えられないということです。

すごく気になっている事なのですが。小川さんは Simple List Extensions の仕様書を見ましたか?これを独自拡張と言ったらはてなの吐き出す RSS だって独自拡張になるような?

それは置いておくとして。ここからは RSS ビジネスの話になるのですが。何故 RSS 広告は記事ごとにバナー広告を挿入するのでしょうか?私には記事広告として挿入した方が。つまり1つの記事に1つの広告ではなく、1つの RSS に1つの広告を挿入する方が広告効果は高いのでは?興味の無い広告を見たくないユーザーはスルーできるので Greasemonkey で根こそぎ Rip される可能性も減りますし。

cybozu.net は結構期待しているんですが、小川さんの話を聞いていると、結局グループウェアの延長線上のものなのかなと・・・。そろそろ RSS にふさわしいアプリケーションの形を提案しないと、情報の共有ではなく情報の分散をもたらしてしまう気がします。Google の登場で情報が知性を持つ時代に突入しているのに、アプリケーションはまだ追いついていない気がします。

>> mohno さん
まず、全てのソフトがオープンソースであるべきという考えは間違っている気がします。サイボウズのソフトをオープンソフトにする意味は何でしょう?
Windowsにしてもオープンソースにするべきとは僕は思いません。(ただ、Windowsは90%以上の寡占状態であり、他の分野でこれだけの独占をしているモノは見当たらないので、MSはより慎重になる必要があると思います。)
インターネットが成り立っているのは、多くの識者の善意です。サイボウズのソフトはイントラネット向けですが、TCP/IPやHTML等の標準規格によって成り立っています。しかしMSは、このHTMLやメールの規格に独自解釈を盛り込み、結果として業界標準の統一を阻害したことがあります。業界標準であるべき基盤と、その上に成り立つアプリケーションは別の次元で話されるべきと思っています。

繰り返しますが、あらゆるソフトをオープンにせよ、というようなラディカルな意見には、僕は少々疑問を持っています。しかし、基盤となるべきインターネットの標準技術については、少数の企業の独断ではなく、中立的な団体によって公正に定義づけられていくべきと思っています。

>>Noahさん
RSSの広告のあり方については、試行錯誤をさまざまな企業が繰り返していくと思います。時には誤謬もあるでしょうが、試してみないことには分からないですよね。現段階では、どれが正しいかは正直分からず、何でもトライするという状態でいいのではないでしょうか。ユーザーが拒否すれば、ユーザーに受け入れられる方法を必死に考えていきますし。

cybozu.netについては、まずは出来たモノを見ていただくしかないかもしれません。皆さんのフィードバックを得て、よりよいサービスになるよう磨いていきたいと思っていますし。Googleとは違う角度での情報共有の方法を提案していくつもりですし、これまでのサイボウズ製品とは全く異なるアプローチになると思っています。

是非、忌憚ない意見を下さい。いただいたコメントや批評については、素直に受け入れることもあるし、ムキになって反論させていただくこともあるかと思います。いずれにしても皆さんの意見と真正面から向き合っていこうと考えています。

このBlogだけでなく、ユーザーあるいは我々のサービスに関心を持っていただける皆さんと、Face to Face で会話できる機会も作っていくつもりです。
必ずしも皆さんの期待通りになるかどうかは分かりませんが、こうしたチャネルを大事にして、なるべく直接意見や情報を交換させていただきたいと思っています。
どうぞ宜しくお願い致します。

高橋

どんどん質問と違うところに持って行っていて、そもそもまったく議論になっていない気がするのですが。

>>高橋さん
そもそも議論をしているつもりはありません。Blogには自分の思うところを書きますし、皆さんもご自分のBlogにそれをする権利があります。Blogは掲示板ではなく、オーナーがいる場所であるので、そこは承知していただければと思います。

いただいたコメントについては気がつく限り&時間が許す限り対応していこうと思っていますので、質問に対する回答、というようなモノを欲するのであれば、解釈は入れずに質問のみを書いていただければ、直接的にお答え致します。

高橋さんは、どういうことを確認したいと思っておられますか?

mohno

そうであれば、なぜ「Atom が標準への協調を妨げていない」と思うのか不思議です。それが当初の質問だったと思いますが、もう意味ある回答は得られそうに無いですね。

小川さんが、たとえばGNUに反対されているというのはわかりました。(参考 → http://www.gnu.org/philosophy/why-free.ja.html)
そうであれば、サイボウズをオープンソースにする理由も無いでしょう。ただ、それだとオープンソースへの協調を妨げる云々という話をされた理由が、よくわからないですけどね。

私から見れば、インターネットに限らず、基礎技術と呼ばれるものが特定企業によって導かれていくか、中立的な団体によって決められるべきかは、状況によるとしか言えません。たとえば、blue-ray の企業連合と HD DVD の DVD フォーラムは、それぞれに「中立な組織」と考えているかもしれません。本質的に企業は利益を追求しますが、そのために顧客の利益を最大化することを考えます。その方法論が、標準に「手を加えないこと」か、標準を「拡張すること」かは、個々の企業がそれぞれに判断することでしょう。

>> mohnoさん
RSSの互換性の無いバージョンの分裂、それにAtomの存在についていえば、積極的に賛成していると言ったことは無いですよ。そもそも良くない状況であることは百も承知です。だからこそ、これ以上ややこしくしないで欲しいということが最初の意図ですが。

おっしゃる意味はよくわかりますが、MSがそれを行うということに一抹の不安を感じています。何度も言いますが、MSには多少の”前科”がありますし、デスクトップ市場の90%以上をおさえる企業だからこそ、慎重に行ってほしいと考えています。

mohno

Simple List Extensions が慎重な検討結果でないと判断されるのはなぜ? というのは、もう水掛け論でしょうね。

>> mhonoさん
Simple List Extensionsが”慎重な結果”であるかどうかは、実際にそれがリリースされ、そしてそれをどう広めようとするかを見るまでは判断できないと思っています。逆に言えば今の段階では分かりません。もしかすると、今回のエントリーが杞憂に過ぎないということになるかもしれません。

>> mhonoさん
Simple List Extensionsが”慎重な結果”であるかどうかは、実際にそれがリリースされ、そしてそれをどう広めようとするかを見るまでは判断できないと思っています。逆に言えば今の段階では分かりません。ただ過去を振り返ると、心配せざるを得ないのが正直な気持ちです。
もしかすると、今回のエントリーが杞憂に過ぎないということになるかもしれませんが。

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