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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

うちも「代表電話」やめました

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おはようございます。

晴天です。夏の太陽。今日の最高気温の予測が37℃と。。

===ほぼ毎朝エッセー===

「あ、うち、代表電話やめましたよ」

ちょっと前のことです。代表電話にかかってくるあまりに多くの売り込みの迷惑営業電話。そのことに愚痴をこぼしていたときに、ある社長さんに言われ、「なるほど!」と思いました。

会社には一般的に代表電話というものがあります。担当者の部署への電話以外の、その他諸々の電話を受けるためのものです。会社が小さいうちは、代表電話だけで始めますが、しばらくすると、それぞれの部署に専用の電話番号があてがわれ、そこで業務は済むようになってきます。

すると、代表電話にかかってくるものが、電話番号の無い部署宛か、営業電話になっていきます。ネットで電話番号や社長名が調べやすくなったこともあるのでしょうか。営業電話の多くは社長指名でかかってきます。中には、巧妙に案件を名乗ったり、私の友人のふりをしたり。電話を掛ける側も創意工夫しているわけです。

私は、営業電話には一切出ないと決めています。それなので、電話を受けた人はそれを断る必要があります。執拗な人もいます。電話受けをしてくれる人たちが気の毒になります。

さらに、営業系の新入社員には、掛かってきた電話を先に取って対応する仕事をやってもらっています。電話の受け答えは社会人としての基本だからです。ところが、毎日何件も営業電話が掛かりそれらを断っていると、ダークな気持ちになってしまうわけです。そんなことを業務としてやるべきではありません。

このような愚痴だったわけですね。そこにあっさり「うちは代表電話やめました」と言われたのです。確かに、今は代表電話が無くても、ネットで問い合わせができます。各部署に電話番号をしっかりと割り振れば、代表電話は無くてもいいわけです。ちょっと手間はかかりましたが、電話番号類、名刺類を整備してもらい、ウェブからも電話番号類をおろし、7月1日から代表電話をやめました。

さて、やめたら何がおきたでしょうか?

元の代表電話には「製品お問い合わせ」番号をアナウンスするようにしました。その新番号に営業電話が舞い込むこともあるのですが、「番号が違います」とはっきりお断りできます。担当者もお断りするのがずいぶん楽になったとのことです。

そして、ウェブ経由での営業が急増しました。それでもいちいち応える義務は無いので無視をすればいいだけです。逆に興味ありそうなものがあれば、こちらから選別できます。

私への個人的な問い合わせは、「電話番号が変わったみたいなので」と、メールで来ます。あるいは他のチャットツールで来ます。何も問題がありません。

営業電話をひたすら掛けさせるブラックな会社も多い中、そのブラックオーラを伝播させられていた自分たち。ブラックオーラの回線を断ち切れば良かったわけです。やってみて納得でした。

「うちも代表電話やめました」

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