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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

まさか大晦日に10大ニュースをせっせと記述することになるとは。 よろしくお付き合いください(笑)。

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今年もお世話になりました。

今年、e-Janネットワークスにあった10大ニュースをまとめました。

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第10位 『プレートをまたいで冗長構成完了』

「え、まさか同一プレートにないですよね?」

もともとCACHATTOアクセスポイントのデータセンターは二重化してありました。昨年その説明をしていたときに、野村総合研究所さんに言われた一言でした。

「ドキッ!」

はい、二重化してありましたが、実は北アメリカプレートに両方ありました。

「やるならちゃんとやろう」ということで動いたわけです。関西方面のデータセンターにもCACHATTOアクセスポイントを設けて、5月から稼働しています。北アメリカプレートに何かがあったら瞬時にユーラシアプレート側が機能します。

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第9位 『CACHATTO日本を飛び出す』

これも実は地味なことから始めています。8月のVer.4.6のリリースで実施しました。

UTF-8に変更することで多言語の表示や入力ができるようになっています。メニューはまだ日本語と英語だけですが、日系企業の海外利用での最低限の準備ができました。

各国での商標登録も進み「CACHATTO」を各国のApp StoreとGoogle Playに出せます。年明けに実施しましょう。この手のことって、意外と費用がかかっています。

7月には東レタイランドのご協力を得て、タイにCACHATTOサーバーを持ち込みました。タイにあるNotesサーバーと連携して、日本の北アメリカプレートにあるCACHATTOアクセスポイントを利用しながら、現地のiPhoneなどで使う検証をしました。バッチリ使えています。

これで日本のマルチナショナル企業が海外にCACHATTOを持ち出す際の実験が完了しました。

Ready to goです!

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第8位 『社会的にしっかりする』

「社会的にしっかりするとした会社」

とても抽象的な言葉だと思うのです。でも具体的にはどのようなことがあったのか。社会悪をしないこと。事故を起こさないこと。社会に貢献すること。考えるとあまり思いつかないことではあります。

会社としては、遅くなりましたが、ようやく「Pマーク」が取得できました。取引の条件として取得が必要になるケースも増えてきた背景もあります。それに伴い、セキュリティーゾーンへの入室なども「しっかり」管理しています。

また、社会貢献として誇っていいと思うのは2012年だけでも1億円超えの納税をさせてもらいました。健全に社会貢献をしている事業は、それに見合った利益が出せる、その利益の一部を税金として「しっかり」納める。

さらには、皆の給料からも所得税が「しっかり」支払われるのです。11月には中間申告を実施しました。税金が多くてキャッシュフローが苦しくなるという体験は初めてでした。

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第7位 『導入案件が増える』

2012年という切り口で見ると、現状までで117社が新規採用してくれました。これはなかなかの数字だと思います。増えたライセンス数も2.2万人。新幹線一本に1500人が乗るとすると、新幹線15本分のビジネスパーソンが新たに増えたことに。累計でいえば新幹線100本分くらいです。

中央官庁での採用も出て、検討もあちらこちらでスタートしました。

その中でも注目できるのが、公開できる導入事例が増えたことですね。新しい順にならべてみても2012年は9ケース増えました。

・東レ株式会社様
・TIS株式会社様
・帝人株式会社様
・清水建設株式会社様
・名鉄観光サービス株式会社様
・株式会社ユナイテッドアローズ様
・リコージャパン株式会社様
・伊藤忠テクノソリューションズ株式会社様
・株式会社LIXIL様

さらにはメディア上で「CACHATTOが使われている」と公開されるケースも増えました。

アサヒビール様、iPadで営業改革 [6月8日 日経産業新聞記事]
日本精工様、携帯電話650台をiPhoneへ移行 [ITpro ACTIVE 記事] 
乃村工藝社様、社員がiPadの利用目的と予想される効果を提案 [ITpro 記事]

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第6位 『2012年はイベントイヤー』

5月にあった「スマートフォン&モバイルEXPO
毎月開催した「"大企業の事例に学ぶ"企業におけるスマートデバイス導入ポイント」セミナー。
11月に東京はザ・キャピトルホテル東急、大阪はヴィアーレ大阪で開催したユーザー会
12月に開催した家族会。豪華な賞品も評判よかったです。
その他、社外でのセミナーや展示会に多数参加。

実にイベントが多かったですね。

特に年末にかけてはオフィス拡張のプロジェクトと重なり、自分までも体力的に厳しかったです。
「イベントイヤー」ならぬ「もうイベント嫌~」だったでしょうか・・・(^^;)

実際にやってみると、イベントというのは、実に勉強になるのですね。事前に徹底的に物事を考えて想定しておくこと、マニュアルを緻密に作成しておくこと、シナリオをメンバーで共有しておくこと、事前に練習しておくこと。そういったことで成功の確度が高まるのです。

イベントはとても仕事力が高まるものであり、かつ、チームワークの勉強になります。

2013年も決して減ることはなさそうです。事業拡大のための皆で一体となって実施する。そんな象徴的なものが「イベント」であるととらえて、能動的によくしていきましょう。

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第5位 「東京拡張・大阪拡張・インド拡張」

2月よりパートナー企業の一角を借りて始動した大阪営業所、8月にはオフィスも構えました。関西での活動を定常的なものにしていきます。早速販売パートナーで大いに盛り上がるところも。

遅くなりましたがインドでの「e-Jan Japan」も登記完了しました。

2013年には大阪もインドも現地採用活動を開始します。

東京「本社」では9月より、COI平河町ビルの2階が借り増しできました。2階・3階・4階が「e-Janネットワークス株式会社」という状態になったのです。それに伴い、執務室を3階から2階へ移動しました。座りづらい椅子のあるガラス張り会議室。これを中心とした、開放感があるオフィスが誕生しました。

3階は「見せるサーバー室がある検証室」「リラックスルーム」「キッティング室」「ロッカー室」
から成る「Creative Floor」。特にリラックスルームはお昼休みや休憩時間に皆が仕事を忘れて飲食できる場所になっています。

家族会のときも会社見学をしてもらい、「家族に自慢できる会社」に近づけたと思います。なお、本社ビルの外壁はリニューアル工事中で3月には完成するそうです。これも楽しみ。

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第4位 『社名変更』

長いこと背負っていた重い十字架のような旧社名「株式会社いいじゃんネット」。設立当初はアルファベットが使えなかったためにこの社名でいたのですが、どことなく漂う「いい加減さ」があるところにずっと悩んでいました。法人向けのサービスとしては厳しいです。かと言って、新たな社名へとガラリと変更するのも「負けたような気持ち」になります。

よさげな社名も思いつかない。一方、事業は拡大を続けてどんどん社名が変えづらくなる。

社内からも意見をもらい、昨年末に決めたのが「e-Janネットワークス株式会社」でした。ネットという言葉でインターネットを表すのは和製英語的です。ネットワークスであれば、インターネットサービスを様々な形で提供しているイメージがわきます。そして念願のアルファベット表記での「e-Jan」を持ってくることもできました。

「e」が小文字でハイフンをはさんで大文字からスタートする「Jan」が創りだす文字のバランスが好きです。シンボルマークと社名が一致できたのが2012年1月からだったのです。

新社名でスタートした1年間もいい記録づくめで無事に完了しました。

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第3位 『メジャー化』

CACHATTOがメジャーな製品へと脱皮中です。

6月にはミック経済研究所での調査結果でNo.1シェアであることがわかりました。「情報セキュリティソリューション市場の現状と将来展望 2012 【外部攻撃防御型ソリューション編】」の「スマート デバイス用リモートアクセスツール」というジャンルで出荷金額と本数において約6割というシェアだとのことでした。 http://www.cachatto.jp/blog/cachatto/item_446.html

5月末にあった株式会社富士キメラ総研の「2011年度のリモートアクセスサービス市場」シェア発表もずいぶん驚いたことのひとつでした。会社別でいうとe-Janネットワークスは4位だとういうのです。上位3社が、(1)NTTコミュニケーションズ、(2)KDDI、(3)ソフトバンクテレコム。名だたる超大手に次いで、三菱電機情報ネットワークと同率で4位。

他社のビジネスはキャリア回線の販売だったり、VPN環境の提供です。それらと比べてキャリア回線やVPNに依存しない単独サービスとしてのCACHATTOがこのような頭角を現す、「すごいこと」だと純粋に思いました。 http://www.cachatto.jp/blog/cachatto/item_416.html

まだまだ成長中の市場なので、油断をしてはいけませんが、うれしいことですね。ひたすらに、市場のニーズを先読みしながら、仕様を考えて製品に反映させる。創り込みを続けましょう。

こういったことを力強く後押ししてくれるのが、メディアでの掲載です。

12月6日には日経産業新聞の5面デジタル・サービス欄『異才の横顔』にて写真入りで私の経歴をご紹介いただきました。記事はこちらから読めます。

さらには、全社で年末最終日にまで気合いを入れて創っているCACHATTO Ver.5についてもプレスリリースしました。動きを伝えるための「カッケー」動画も用意しました。それがなんと、12月27日には日経産業新聞の1面やITproのトップページに掲載されるという驚きまで。1面でも右上の特等席での掲載です。初体験でした。日経産業の記事はこちらから読めます。

一方、CACHATTOのことやその競合について、事細かに調査して書いてくれている個人ブログも登場。お客様が何を考えているのかということがとても参考になります。いいことも悪いことも歯に衣を着せずに表現してくれているので緊張感があるものですね。

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第2位 『入社6名退社2名』

春に4名、秋に1名、新卒の方々がe-Janメンバーとして社会人デビューしました。
30名程度の会社にとってみれば10%以上が新卒という事態になります。e-Janは合理的で柔軟かつ協調的な会社です。アッという間に戦力となって大活躍してくれているのは頼もしいものです。中途採用の営業職の方もバリバリと活躍中。

一方、かなり久々に退職者が出ました。それも2名でした。体調や様々な理由で新天地に移る。個人個人のことを考えたら引き止めることだけが正解ではありません。新しい場での活躍を期待しています。在職該当期間の賞与を、退職後でも追いかけて振り込むあたりは、e-Jan的美学だと考えています。

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第1位 『たゆまぬ進化への意志』

2013年1月7日、第一営業日にCACHATTO Ver.5.0をリリースします。

これに合わせてAndroid版、iOS版、PC版のCACHATTO SecureBrowserも新版へと変わります。Ver.4を出したのが2006年末、なんと6年ぶりのメジャーバージョンアップです。Ver.4では長い時間をかけて粛々と機能追加をし、ポジショニングやキャラクターをクリアにしてきました。Ver.5からはクラウド連携も視野に入れたネットワークセキュリティ製品として進化していきます。

ファイルサーバー閲覧機能やAndroid端末でのOfficeファイルビューアを提供したのが今年頭です。だいぶ昔からあるような気持ちになるので不思議です。

BYODというキーワードもだいぶ普及しましたね。Bring Your Own Deviceということで、自分の端末で会社の仕事をするという意味です。実は、BYODはもとはBYOBというパーティー用語をもじったものです。「Bring Your Own Booze (BottleとかBeerのときもある)」で「お酒は自分で持ってきてね」という意味。

閑話休題、話を戻しましょう。

自ら変わるのはなかなか大変です。

CACHATTOでは、製品ロードマップという形で内外に進化させる内容を宣言し、実現に向けて全社一体でプロジェクトを進める。この形で進めています。何をどのタイミングで実現させるのかというのは、とても頭脳を使う判断です。開発期間とリソースのバランスをとり、実現できることの予測をしながら走り続ける感覚です。あえて宣言をすることで、進化が着実に起きるようにしています。

ロードマップのスケジュールがずれることで問題も発生します。あるいは、機能実現まで採用が待たれてしまうようなこともあります。そして宣言したがゆえに、背伸びが必要で苦しい場合ももあります。それでも、たゆまぬ機能強化を実現するのです。だからいまのポジションをいただいているのです。

楽して安穏とこれを得ているのではない。業界も激しく変化します。

『たゆまぬ進化への意志』を持ち続けていること。これが大きくなってきていること。
これが今年のNo.1ニュースでした。

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2013年には、また密度の濃い楽しいことが沢山やってくるのですね。
9連休で英気を養ってもらい、元気にまたお会いしましょう!

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※20121231 14:10 誤字修正 「稼働て」→「稼働して」、「厳かった」→「厳しかった」、「ずれこと」→「ずれること」

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