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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

10年ぶりにOHPに遭遇して焦りました、これで写真をどう映す?

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おはようございます。

さすがに空気が冷たかったです。手がかじかみます。電車に乗ってもなかなか手の甲の冷たさが取れません。

そのような中ですが、駅への途上、とても細くなった下弦の月と金星のツーショットを撮ってみました。手ぶれからか、にじみからか、残念ながら金星の方は下弦に撮れませんでした。

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■MBAの卒業生集いを活性化させたい

週末の土曜日にはバージニア大学のDarden(ダーデン)校の集いを実施しました。日本での卒業生ネットワークをもう少し活性化させたいものだと、今回は有志でつくった委員会で事前打ち合わせをしてから人集めをしました。

おかげで通常よりも多くの卒業生とお会いできました。一人一人が自己紹介をする機会もあります。さらには仕事上でも役立ちそうなつながりがいくつかみつかったようです。やはりネットワークを活性化させるのはいいことです。マリコさんのKellog卒業生活動をお手本に前に進めていこうという気持ちが高まりました。

さて、その中で、昔の写真をシェアしようとの声がけをしていました。

Charlottesvilleというその町や、世界遺産になっているバージニア大学の建物そのものが写真でシェアできればそれはそれで楽しそうです。「思い出の写真を持ってきて」との声がけに何枚かの写真が集まったのです。

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■久々に遭遇したOHP

会場のホテルには、写真を投影したいと装置の手配を事前にお願いしてありました。そして、投影用にと、用意されていたのが、何とOHPでした。

OHP、オーバー・ヘッド・プロジェクターって、光源の上にあるレンズ付きガラス板の上にフィルムを乗せて映するアレです。実物を見たのは10年ぶりくらいでしょうか。2000年頃までは多くの会議室にありましたよね。会議といえば、コピー機でOHPフィルムに原稿を事前に焼いて出向いていたものです。

「写真をOHPで投影できるのですか?」

驚いてホテルの方に聞いてみました。見たところ普通のフィルム透過型OHP。写真が投影できるような反射機能はついていません。

ホテルの方、まじめに写真を乗っけて投影しようと試みます。スクリーンに映るのはむなしくも写真の黒い四角い影だけです。当たり前です。いや、あまりにOHPが古い機材だから、どう使えるのかすら忘れられているのかも知れません。これでは写真投影も何もできません。

「プロジェクターありますか?」

プロジェクターがあれば、念の為にと持ち込んでいた自分のLet's Noteをつないで、何とか写真をシェアすることができるかも知れません。プロジェクターを設定している間に、ネット接続にUQ-WiMAXが無事使えることが確認できました。これでなんとかいけそうです。

iPhoneで写真そのものをカメラで撮影しなおします。Dropboxでインターネット経由、パソコンのフォルダにシェアしました。さらには、別な場所にあった自分のパソコンにリモートデスクトップ接続をして、10年前のリユニオン(同窓会)で撮った写真を大量に投影できる環境が整ったのです。

危ない危ない。

なんとか、無事に皆の前に写真が投影できたのですが、お粗末な舞台裏でした。普段から、iPhone写真のDropbox経由の当ブログへの貼り付けだとか、リモートデスクトップ接続のトライやら。機動的にやっておいて良かったです。とっさの時にこんなことで助かります。

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■OHPを使わなくなってすっかり変化した会議スタイル

「十年一昔」とはこのことか、ですね。

思い出してみたら、11年前です。パソコンをプロジェクターにつないで、スクリーンを観ながら仲間で議論をしたのが、自分のOHPとの決別の始まりでした。ビジネスプランやプレゼンテーションを作るのに効率が良かったのです。エクセルでモデルを作りながら、ああだこうだ議論して、数字を変えてみる。議論が反映されたスプレッドシートが完成していくのです。

今は、プロジェクターが大画面の液晶テレビに代わっています。うちの会社の会議机には、横に大画面テレビを置いてあります。議論はパソコンのスクリーンをシェアしながら進めるのが効率的なのです。インドとの会議も同じ画面をVNCでシェアしながらSkype音声で進めています。画面と音声が共有できれば、まるでその場にいるような効率で共同作業が進みます。

すっかりと定着している今の会議スタイルですが、それほど歴史は長くなかったのです。OHPに遭遇したおかげ気がつきました。この先10年経てば、どんなスタイルで会議をやっているのでしょうか。ちょっと想像して、楽しみになってしまいました。

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