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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

GALAXY SにiPhoneユーザーが戸惑ったビミョーな違い

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おはようございます。

高気圧が張り出し、風は少ないものの冷え込みはしっかりとしてきました。早朝に玄関を出ると、空が開けている南西の方向に冬の大三角形が綺麗に見えます。星が見られるのは早朝出勤の一つの楽しみです。

今朝は、iPhone 4とGALAXY Sの二台持ちなんて贅沢をさせていただいたことからの報告です。いろいろ戸惑いました。

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■指の突端部分ってどこにある?

iPhoneからGALAX Sに持ち変えると、どうも必ず思ったより下をタップしてしまいます。それなのでGALAXY Sを使うときは少し上を狙わないといけません。

指はポインターとしては太すぎるので、実際に触るその突端が見えないというストレスがあります。2台持ちをしていると、改めてその不便さに戸惑います。

改めて、指の突端部分ってどこにある?と、考えさせられてしまいます。

マウスのポインターって秀逸です。Android端末の中にはトラックパッドとポインターを実装してあるものがあるので、細かい箇所を選ぶことが多い人は、ポインターが実装されているAndroid端末が使い易いと思います。ちなみにGALAXY Sにはポインターが無いです。

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■テキストボックス編集のしやすさ

iPhoneのテキストボックス編集はびっくりするような仕様です。3Gや3GS時代にはスピードが追いつかず、実用性が低かったのですが、iPhone 4やiPadのスピードでようやく使い物になる感が出てきました。

↓ iPhoneで、いらいらさせられる一面ですよね。

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ところが、改めてGALAXY Sを手にしてみると、iPhoneにカーソル移動が無かったのが如何に不便だったかが分かります。

GALAXY Sは、テキストボックス内の編集が容易です。これも細かい箇所を選ぶ行為の一つですね。ポインターが出てきて、それを指で左右に動かすことができるのです。これはAndroidご本家には無い機能だそうで、これを頑張って実装したSAMSUNGは偉いです。

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さらに、デフォルトでついてくるフリック入力の画面で、左右のカーソル移動ができるUIになっているわけですが、これがことのほか使い易いです。QWERTYキーボードに何とか左右でいいのでカーソルが実装できなかったのが残念です。

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■キーボード切替が長押しはちょっと不便

GALAXY SのQWERTYキーボードとフリック入力キーボード(ケータイ)を切り替える際には、文字ボタンの長押しが必要です。

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英語のフリック入力が苦手な自分としては、QWERTYとフリックの切替が長押しを必要とするあたりはちょっと使いづらいと思いました。

※ちなみに、GALAXY Sのスクリーンショットは、バックボタンを長押ししながらホームボタンを押すと撮れます。SAMSUNGが実装したもので、AndroidのOSにはありません。故に、iPhoneのように自由自在に撮れるわけではなく、バックボタンを押した途端にキーボードが引っ込んだりします。今日表現したかった部分はiPhone 4による写真撮影となりました。なんだか複雑(笑)。

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■ダブルタップによるブラウザの拡大縮小

ダブルタップでブラウザが拡大縮小する機能はiPhoneでだいぶ便利に使ってきた機能です。Androidの各機種でも実装されています。

ところがAndroidでの仕様だと、拡大縮小時にレイアウトが変わるのです。いわゆる、文字の大きさを変更したと同時に、対象部分が画面の横幅に収まるように、レイアウトが自動変更されます。

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全体表示とその拡大(右)

ダブルタップによる拡大。★赤く囲った線の中の改行位置が変わっていますよね。

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老眼的にはAndroidの方が優しい仕様なのでしょうが、一瞬発生するちらつきと、レイアウト変更による迷子現象はちょっと使いづらい感覚がします。込み入ったページを読もうとすると、ちょっと戸惑ってしまいます。

iPhoneの場合、ダブルタップして拡大しても文字が小さい場合は横にレイアウトを変更して、少し文字を少し拡大して何とか見るわけですが、Androidではその操作が不要だともいえます。

ここはiPhoneの方が自然で、戻るとほっとする場面です。ただし、iPhoneはブラウザ表示そのものがPCと比較して、フォントが大きい比率で出るため、全体のレイアウトは崩れます。iPadならよりPCに近いのですけどね。

※【20101111 09:45追記】 ブラウザの挙動は制御できるとのことです。ご指摘ありがとうございました。その他→設定→ページの自動調整のオンオフ

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■電波

docomoの回線品質が故か、ハードウェアの性能が故かは、SIMフリー版の端末で比較調査しなければ判断できませんが、電波の捕まえ方は格段に違います。

例えば地下鉄で駅に到着した際に、ネットにつなごうとします。

iPhoneはモタモタと電波を探すのですが、GALAXY Sは瞬時にアンテナが立ちます。すかさずネット接続はOKです。iPhoneは、運が悪ければ、停車中にアンテナが立たないこともあります。

この差はかなり大きいです。ケータイでは、地下鉄駅部分で通信確認をすることに慣れていた自分にとって、いつの間にかiPhoneでは諦めさせられていた使い方でした。電波に関してはGALAXY Sがだいぶ優れています。

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■パソコンが不要

iTunesは、iPodの曲があるのでつなぐことを納得させられていましたが、Androidって、パソコンが特にいらないのです。バージョンアップもネット越しでバッチリ実施できますし、この単独感ってとてもいいです。

ビジネスで使う際には、iTunes経由でのバージョンアップなどがネックになるケースもしばしば見てきていただけに、ビジネス端末としてはこちらの方がいいと思います。

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