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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

企業Tweet数は日に30回以下に。フォロワー一人は1000円の価値。斉藤さん講義、勉強になりました。

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おはようございます。

昨日からの雨が朝が抜けません。湿度は飽和状態です。

今朝は、一昨日、オルタナブロガーでこの半年1位独走のLooopsの斉藤さんにお願いして、社内勉強会にTwitterのビジネス利用についての講義をしてもらいました。せっかくの内容だったので、勉強させてもらった内容を記載したいと思います。

斉藤さんからの資料はこちら>>

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■Twitterのキャズム超え

日本でのPCインターネット利用者数6060万人の16.3%に相当する人がTwitterを利用していて、これはキャズムと言われる16%の普及度を超えたところ。この数字はアメリカでの普及度合いを超えている。これからアーリーマジョリティが利用し始めていく段階。現時点でのTwitterの企業での利用度合いは10%と推測される。

好むと好まざるとに関わらず、商品や会社の名前は会話の中で口コミとしてつぶやかれる。これが、リアルタイム検索で無料で情報として入手できる。Twitterは広告宣伝のツールとして使える段階に来ている。

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■SNSにより「商い」の原点回帰が発生する

TwitterなどSNSを使うからといって、特殊なテクニックなどが必要なのではない。口コミをベースとしているものであるが故に、より、旧来の「商い」で使われていた王道が重要。自動車のトップセールスに学ぶべき。

口コミはコントロールできない。特にSNS上での会社や人物がつく「嘘」は決して許容されない。誠実に情報発信を続け、その人がいるから、その商品を買う。その人なら友人に紹介してもいい。そのような形に持って行く。

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■Tweetすべき内容

1日あたりのTweet数は10~30程度にとどめた方がいい。30を超えるとうざくて嫌われる。情報発信を中心に行う。商品の宣伝は2割程度にとどめる。

発信すべき情報については「ペルソナ」を作って行う。ペルソナとは相手のプロフィール。なるべく具体的に作り、その人が好むであろう情報を集めて連絡する形。その人が喜ぶであろう内容を発信し続ける。

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■フォロワーの経済的価値試算

世界で唯一Twitterでバナーが出る日本のTwitter、そこで出す費用が100万円につき平均値としては1000フォロワー増える。故に、現時点でのフォロワーに対する経済的価値は1000円程度と考えられている。

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■知っておいた方がいいTwitterでのビジネス成功例

・カトキチ
 おやじギャグで加ト吉ブランドに親しみを持たせることに成功した。

・DellOutlet
 Stephanieという女性一人が運営。パソコンアウトレット品を3年で6億円販売した。

・DUSKIN_OSOUJI
 ダスキン、年末の無料お掃除相談を従来の電話に加えてTwitterで実施している。

・MyStarbucksIdea
 スターバックスの商品開発にTwitterで企画アイディアをもらっている。

・Comcast
 評判が悪いケーブルテレビ作業員の粗相をTwitterで謝り信頼回復した。

・muji_net
 無印良品。フォロワー限定セールで16000人中6300人が来店、集客に成功した。

・Yahoo_shopping
 従来の一方通行型であったYahooのイメージを変更、対話型で盛り上がっている。

・croudSPRING
 ロゴを作りたいとつぶやくと営業がくる。
 買いたい価格を決めると世界中のデザイナーからロゴサンプルが送ってくる。

・butagumi
 特別、限定、など、ゲリラ型の特別対応でお客さんをレストランに優遇。
 さらにフォローを丁寧にしている。

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斉藤さんのお話は1時間ではとても足らず、情報満載でした。ありがとうございました!

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※20100730 08:15 体裁を若干変更いたしました。

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