ストレス無し仕事術: 嘘をつかない
「仕事からストレスを無くす方法」シリーズの第3弾です。
★【朝メール】20090127より__
==ほぼ毎朝エッセー==
□□嘘をつかない
嫌なことから済ませる、そのためには次のことが有効です。
1)何をやるのか、リストアップして共有する
2)なるべく習慣化してしまうことで嫌な作業は機械化する
そのツールを昨日から稼動させ始めました。ツールとは言っても単にエクセルと手作業の連続なわけですが、それも朝の習慣作業としてやってしまえば、それなりに形にしていけそうです。嫌なことは朝一に済ませてしまう、ですね。
さて、「嫌なことから済ませる」ことと、仕事の流儀にはもう一点簡単な留意点があるとのことです。佐藤取締役からいただいたその後のアドバイスを転記します。
小生はこれともう一つ伊藤忠時代以後どの会社に行っても沢山言っても
どうせ覚えられないだろうから二つだけと言って部下に言い続けてきた
のはこの「嫌なこと」と「嘘をつくな」です。特に伊藤忠時代は相場を担当している社員がいて失敗した時に嘘の報告
をしがちで、これが自分を追い込み又損が大きくなり破滅の道に入り込
むことになるのでしつこく言ってました。相場だけでなく何事にも「嘘をつかない勇気」を持つこともストレスを
貯めない方法だと実感していたからです。教訓じみた話になりましたが
これ以外にはありませんので聞き流して下さい。
確かに思い通りになっていないことが認識されたとき、嘘を報告するのは簡単です。その場を取り繕ったような気持になるものです。あるいは嘘を信じたいという心境というのもあるでしょう。口から出たことが事実になるという、言霊(ことだま)を信じるようなものです。
食事の好き嫌いと食べる順番はその人の流儀に合わせればいいのと同じで、自分個人で済むことなら嘘で取り繕うこともいいでしょう。単にそういう人、という見方がされるだけですから。ところが、個人で動かすより大きなお金と物が動く仕事では、嘘は致命傷になるわけですね。
ビジネスは思ったよりずっと不安定な土壌の上で動いていきます。今のように社会情勢にも影響を受けるし、想定しなかったような競合が出てくることによっても悪化したりします。そこで大切なのはバランス取りながら動いていくということです。
バランス取りは周辺の情報をなるべく正確にスピーディーに受けることが必要な要素です。五感六感、全てを動員してアンテナ感度を高くしている必要があります。そしてそこに、嘘が介在すると、それは情報の精度を大幅に下げることになります。結果的に、必要なアクションをタイムリーに打てず、いつの間にか小さな嘘が致命傷になったりします。
つまり、個人でつく嘘と、仕事でつく嘘は、インパクトの大きさが格段に違うのです。だから、友達につく嘘は方便として許されるとしても、仕事では決して嘘をつかない、それくらいの覚悟でいることが重要になるのですね。
仕事において「嫌なことから済ませる」と「嘘をつくな」の2点だけ、それだけに留意するということが重要という、そのシンプルさが新鮮でした。ありがとうございます!