米国の小規模な飲食業のTwitter事例から学べる11のノウハウ
ニューヨークでは調理ができるよう改造したバンの「屋台」がTwitterを活用して相当に盛り上がっているという記事を、今年の正月ぐらいに日経新聞で読みました(紙の方)。
屋台バンは色々なエリアを巡回して歩くので、Twitterで「3月25日は午後3時からバッテリーパークで営業」とツイートすると、その移動店舗に狙いをつけている人がわーっと寄ってくる、という内容でした。短い記事なので情報が少なくて、もっと詳しいのをキボンヌと思いましたが、それはかないませんでした。
ところが先日、飲食業のTwitter事例を探してウェブをうろうろしていたところ、すばらしい記事を発見しました。なんと屋台バンの事例を14件も集めて、1つひとつの事例を的確に解説している記事があったのです!
この記事の基本的スタンスは、デルのような大企業の活用事例よりも、屋台バンのTwitter活用事例の方がより多くのことが学べる、学んだ内容はどの企業のTwitter活用にも応用できるというもの。こういう記者、ありがたい存在です。
ということで以下はさわり(かなり意訳混じります)。
■1. ターゲットは狭く
屋台バンの営業エリアは特定の都市の特定エリアに限定されるので、他都市の人が読んでも意味がありません。自分のビジネスで関係を取り結べない10万人からフォローされるよりも、面と向き合ってビジネスができる1,000名からフォローされる方が意味があるということです。
■2. 消費欲を刺激する
「新メニューXXXXXが非常に受けてます!○月○日はXXXXで営業するので、売り切れる前に来てね。」といった売り切れ予告でお客さまを刺激し、屋台バンに走らせるわけですね。
■3. 食材・メニュー名をぎっしり並べる
食材の名前や料理のメニューはTwitter内では非常に目立ちます。それを140字にぎっしり並べるだけで、食欲が刺激されます。
■4. ライブ感のある写真を活用
食べ物関連の写真はどうしても見てしまいますね。自分の屋台バンのスナップショットをアップすることで、「ああ、これは行かなきゃ」と思ってもらえます。同記事の掲載写真の例で言うとこんな感じ。(←日本の食材の名前を使っていますね)
■5. 自分にしかできない形で深くコミュニケートする
特定ジャンルの特定メニューについて、自分(店主)しか提供できないようなうんちく情報を流すだけで、「おぉ、こんど行ってやろう」となります。
■6. パーソナルブランディングとエンゲージメント
屋台バンでは店主がパーソナルブランディングとエンゲージメントを率先してやらなければなりません。それによって潜在顧客が集まり、既存顧客との関係が深まります。その上で「@XXXXさん、ご来店ありがとうございます!」とやると、もう「@XXXXさん」さんはメロメロです。パーソナルブランディングとエンゲージメントについては、弊ブログのこちらとこちらをお読みください。
■7. 新しい情報を流す
いまどういう営業をしているのか、何が売れ筋なのか、どういう新作があるのか等々を積極的に流すということですね。Twitterはある意味で実況中継メディアです。また、何か不具合が発生したとしても、それを正直に流すと顧客との信頼関係が深まります。
■8. お客様のレビューをリンクしてほめる
自分のメニューをほめているブログやツイートがあれば、積極的に言及して、「ありがとうございます!」とやる。これで相手はまたメロメロです(^^;。
■9. 思いつきでプロモーションをどしどしやる
Twitter割引が広く浸透していますが、あれも、既定路線ではなく、突発的な思いつきでやると、告知ツイートにおいてライブ感が出て、非常に印象に残りますね。利益に負荷がかからないような、小さなプロモーションをどしどしやるとよいでしょう。
■10. 顧客コミュニティを作る
どういうビジネスであっても顧客が織り成すコミュニティは大事ですよね。Twitterでは、コツをつかめば、非常にホットなコミュニティを作ることができます。日本ではサブウェイなどの成功事例がすでにいくつもありますね。
■11. 写真や動画もウェブでまとめる
飲食関連のビジネスでは、厨房の中にいる方々の写真、食材の写真、仕入れの時の写真、まかないの写真、お店の写真などなど、写真素材になるものがいっぱいあります。動画というパターンもあるでしょうね。そういう素材をせっせとウェブに上げて、まとめて見られるようにしておくと、潜在顧客はもうたまりません。
以上かなり意訳、自分の解釈を交えてさわりをお伝えしました。流れで以下を告知させていただきます(^^;。
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ピーポーズとしては、飲食業のTwitter活用に無限の可能性を見ているので、いろいろやっていきたいと思います。よろしくお願いします!