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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

第3回スマートグリッド勉強会のメモ

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遅くなりましたが11月4日水曜日に行われたスマートグリッド勉強会のご報告を簡単に。

今回は新たにスマートメーターがご専門でいらっしゃる石戸谷さん、外資系コンサルティング会社で主に自動車業界を担当されている木村さん、大手システムインテグレーション会社でIPv6がご専門の大元さんのご参加をいただきました。
その他の出席メンバーは、伊藤さん林さん、今泉。欠席された方が6名。

■11月4日開催第3回勉強セッション内容

○今泉(資料はこちら
・米国の停電による損失は年間1,000億ドル(EPRIの試算)
・先頃決定したオバマ政権Smart Grid Stimulus Fundsの交付先概要
 -- スマートメーター関連プロジェクトを多く選定(雇用確保目的)
・米スマートグリッド普及に不可欠な電力制度のキーワード「Decoupling」について
 -- 背景としての米国電力自由化概略
 -- 電力会社にとってスマートグリッドに取り組むインセンティブの再確認
 -- 米国では州ごとに電力規制が異なり、スマートグリッドが進展する州とそうでない州とに分かれる可能性がある。ベンダー目線では単一な市場とは言いにくい

○林さん
・スマートグリッドにおける「電気マネー」(一種のポイント制度)ビジネスの可能性について
 -- 太陽光発電やEVが普及したあかつきに電気マネーがどう流れるか
 -- 政府、一般家庭、メーカー、決済事業者における電気マネーのメリット
・次世代EVのアーキテクチャー
 -- EVの新しい事業モデル
  -- EVがスマートグリッド浸透のドライバーになる可能性がある
・青森県六カ所村におけるスマートグリッド実証実験について
 -- 青森県六カ所村がスマートグリッドに適している理由
  -- 青森県によるデータンセンター誘致について

○石戸谷さん
・海外におけるスマートメーター導入の動向
 -- スマートメーターの基本
  - 多くの国では日本のように毎月検針員が電力計を読んで当月電気料金が決まる仕組みにはなっていない
  - 家庭側が読んで電力会社に支払う、電力計検針は3ヶ月ごと等、形態は多様
  - 従ってスマートメーター設置の目的も検針員の人件費削減ではなく、その国ごとに異なる
  - 盗電防止が最大の目的という国も多い
 -- 各国の導入動向
  - 米国
  - 欧州
  - 他の途上国

○木村さん
・業務用自動車の資源(車両、人)配置最適化について
 - 業務用自動車が全自動車に占める割合は大きい
 - 業務用自動車全般において、資源最適化の余地が大きい分野がある
 - EVの普及を前提に、業務用自動車の動的な資源配置を行うことができれば、より少ない車両・人員でより多くの貨物を運ぶことができる
 - スマートグリッド関連では、電気自動車の充電およびバッテリー取替と上記資源最適化方策とは重なる部分があり、今後の研究が必要

以上のような内容でした。新しい方がいらっしゃると、その方のバックグラウンドやご専門がそれぞれ違うため、新しい視点で新しいお話が伺えるということがあります。今回も非常に知的興奮をそそられるよい集まりでした。
開催等の情報はこちらで流しています。なお、当日の資料の公開・非公開は各メンバーの任意ということにしています。

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