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カスタマイズ可能なドレッシングで、毎日サラダ・ダイエット

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蕪や大根のおいしい季節になった。正月を前に、スーパーでは、金時人参が幅を利かせている。四国では、まだ季節外れの胡瓜も手に入る。柿やりんごも所狭しと並んでいる。りんご以外は、地元産のものばかり。ありがたい。恵まれたところに住んでいる。
蕪や胡瓜は、麹漬け、自家製もろみ漬け、酢漬けにする。大根や人参は煮ても美味いが、なますも美味い。柿やりんごも、酢に合う。

初回から料理ネタでいいものだろうか?と自問自答したものの、いま筆者の頭の中には、1つの袋にぎゅう詰めにされて、押し合いへし合いしながら窮屈そうにしている、くの字に曲がってふてくされた5本の漬物用胡瓜が、浮かんでいるのだから、仕方ない。

そこで今回は、胡瓜の酢漬けにも使える、ドレッシングについて書くことにする。
基本のドレッシングをクラス化しておき、食卓で呼び出して油と香りの処理を追加するというものである。この方法であれば、毎日飽きずにサラダを味わうことができる。季節の野菜に、新鮮な魚や、脂を落とした肉を追加して和えれば、食物繊維もDHA/EPAもビタミン類も摂取できる。しかも低カロリー。

筆者の相方がこのドレッシングを気に入り、ブランチに野菜サラダを食べ続けて、ちょうど1年が過ぎた。(筆者は一日二食でブランチは食べないので)作る側は半ば呆れているが、シンプルだから飽きないという。これに漬けこんだ胡瓜は、プロジェクト・チームのメンバーなどに馳走する時など食卓の端っこに置いておくのだが、大量に作っておいても、すぐになくなる。

このドレッシングは、包丁も計量カップもミキサーも火も使わないため、料理の苦手な人でも(おそらく)失敗することはない。

作り置きするので、あらかじめ、果実酒用の容器や「熱湯消毒して乾かした、清潔な」ガラスの空き瓶を用意しておこう。
加熱調理するものではないから、保存方法、保存期間には注意する必要がある。運用の結果について、筆者が責任を負うことはできない。
なお、筆者は、目分量と勘で作る年配者である。しょうゆなんぞ大きなペットボトルから直接鍋に回し入れる。味見もしないが、失敗もしない。当然のことながら、計量カップや計量スプーンは持っていないため、正確な分量は分からない。適当に加減していただければ。

基本のドレッシングの材料

ミツカンすし酢あまくち/甘口 小瓶 1本
てんさい糖(三温糖でも) ティースプーン1~2(量は好みで)
薄口しょうゆ ティースプーン1~3(量は好みで)
粗挽きブラックペッパー 酢1瓶につき、5~10回振る(量は好みで)

いろいろな酢が販売されているが、料理の苦手な人が作る場合、上記の酢は「失敗のリスクが低い」と思われる。
要は、市販の、そのまま飯相手に使える口あたりのよい酢を、生野菜にも馴染む少々濃い味にしてストックしておき、これをベースにカスタマイズするのである。

基本のドレッシングの作り方

密閉容器に、材料を上から順番に入れて、蓋を締めて、1分ほどシェイクする。これを冷蔵保存しておく。

サラダの材料

次のものを組み合わせて使う。
初心者の場合、(1)の中から青い野菜2種類を選択してトマトを追加、これに(3)の魚介類の中から何かひとつ、もしくは(4)の肉類の中から何かひとつ、を組み合わせると、まず失敗することはない。材料を増やすほど、リスクが高まる。

(1) 野菜
レタス、サニーレタス、ポットレタス、サラダほうれんそう、スプラウト、ベビーリーフ、サラダ用水菜、貝割れ大根、胡瓜(薄切り)、トマト(角切りか、輪切り)、プチトマト、セロリ、アスパラガス(塩茹で)、ブロッコリー(塩茹で)、カリフラワー(塩茹で)、もやし(茹でる)、玉ねぎ(薄切り)、きゃべつ(千切り)、人参(千切り)、大根(千切り)、蕪(千切り)、白菜、など

(2) 果物
りんご(薄切り)、グレープフルーツ、いよかん(実を採るのが面倒ですが)、柿(千切り)

(3) 魚介類
鯵、しらす、たこ、いか、かに、ほたて、カニカマボコ、削りかまぼこ、など

(4) 肉類
豚肉、牛肉、鶏肉(塩茹でして氷水にとって脂を落とすとカロリーダウン、レンジ調理も同様)、薄切りハム、魚肉ソーセージ、ベーコン(フライパンでカリカリに焼く)、など

(5) その他
わかめなどの海藻類、チーズ、ナッツ類、レーズン、ドライブルーベリー、ショートパスタ(袋に印刷されている方法で茹でる)、洋辛子、など

カスタマイズ方法

ボウルにサラダ材料を入れ、先の基本のドレッシングをかけて一混ぜする。
皿に盛りつけた後、次のものを、任意の組み合わせで少量まわしかけ、あるいはトッピングする。いただく前に全体を混ぜ合わせる。

基本のドレッシングをかけすぎないこと(一人前につきティースプーン2~3杯程度)、ボウルに残った水分とドレッシングを皿に移さないこと、が、減塩且つ美味しさのポイントである。

なお、(6)(7)(8)(9)(10)は組み合わせ方を間違えると悲惨な結果をもたらす、ハイリスク群である。

(1) EXオリーブオイル
(2) ごま油
(3) 大葉(千切り)
(4) 白いりごま
(5) ラー油
(6) ガーリックパウダーと砕いたポテトチップ 
(7) 手持ちのスパイスで使えそうなもの1種類(瓶に印刷された用途を確認)
(8) レモン、かぼす、すだちなどの果汁、ゆずの皮、などかんきつ類(オリーブオイル使用時)。
(9) ハーブ類。バジルなど(オリーブオイル使用時)。
(10) 洋辛子、唐辛子。

レシピ例(一皿分)

「鯵のサラダ」

サニーレタス3枚は根元をよく洗ってザルにあげて水切りし、適当な大きさにちぎる。貝割れ大根1/4パックは根元を切り落とす。プチトマト6個は半分に切る。たまねぎのスライスを5枚ほど作り、古たまねぎの場合は(塩)水にさらしてから、キッチンペーパーなどで水を切る。
以上をボウルに入れて、基本のドレッシングで和える。
皿に盛って、鯵の刺身6切れを盛り付け(料理初心者は刺身をうまく利用するのがポイント)、千切りにした大葉2枚をトッピングし、EXオリーブオイルを回しかける。いただくときに、混ぜ合わせる。

刺身のツマが付いている場合は、貝割れ大根1/4パック、カニカマボコ2本、ごま油少々、洋辛子、白いりごまを振りかければ、もう1種類サラダができる。

応用例

「蛇腹胡瓜の酢漬け」

まな板に、粗塩を振る。胡瓜2本は洗ってまな板の上で転がす。塩を洗い落し、胡瓜を3cmほどに切っていき、さらに、蛇腹になるよう切り目を入れる。(初心者は、まな板に割り箸2本を平行に並べ、その間に胡瓜を置いて切ると、割り箸が包丁をブロックするので切れ込み過ぎない、と一般的には言われている。試したことはないが、そうなるだろうと思う)
やや深めの皿に、蛇腹を下にして胡瓜を並べ、基本のドレッシングを、胡瓜が半分浸る程度にまわしかけ(写真左)、ラップをして、一晩冷蔵庫に入れておく。まる一日でちょうどよい加減に蛇腹が開く(写真右)。胡瓜から水分が出て水位が上がるので、浅い皿では、範囲外エラーになるから注意する必要がある。
そのままで、あるいはラー油あるいはレモン果汁を数滴。
今の季節なら、スキヤキなど濃い味の鍋物の箸休めに最適である。カレーや甘辛い丼物にも合う。

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ところで、この酢漬けに使う胡瓜は、冒頭に書いたように、「漬物用1袋5本入り」で売られている、曲がった不揃いのものでかまわない。これは重要なことである。なぜなら...それは、次回記事「電子書籍をライターとして歓迎したい、5つの理由」で。

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