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放射能による人体への影響-チェルノブイリ事故10年後-

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放射能による人体の影響について、チェルノブイリの事故から10年が経過したころにNHKが調査・報道した番組をYouTubeで見ました。

番組から読み取れる内容をまとめると以下のようになるかと思いますが、非常に深刻な内容を示唆していると思います。

  • 10年という期間を経ることで、人体への影響が顕著となった
  • 事故発生当時のIAEAによる調査では、人体への影響はほとんど無いと言われていた
  • チェルノブイリ事故では放射性物質の拡散影響範囲は半径700kmという広さである
  • 事故により飛散した際の濃度だけでなく、その土地の土壌性質により、作物等への影響度合いが顕著に変わる
  • 飛散した地域に住み続け、その土地の作物を摂取し続けることにより、外部、内部の被爆を受け続ける
  • ソ連から独立後のベラルーシでは、毎年15%もの国家予算を、このチェルノブイリ対策に投資していた(主に飛散地域の住民の転居目的と思われるが)
  • 小児では甲状腺癌の発生率が顕著に上昇する
  • 免疫力の低下は、大人、小児を問わず見受けられる
  • 原発にて作業に当たった高濃度の被爆者は、脳への影響も顕著に見受けられる

チェルノブイリの原発事故は1986年、ソ連崩壊が1991年、この番組はおそらく1996年に作成、報道されていることから、すでに15年も前の資料です。
おそらく作成当時の日本では、あくまで遠い国での出来事でしかなかったでしょうが、今、こうして番組を見ると、多くの点で学び、調査するべきことが見えてくると思います。

今回の原発事故に関する報道姿勢はいろいろな点で問題が指摘されていますが、今後も政府、メディアの関係、立ち位置等が問われていくと思います。
今回の福島の事故に対してどのような対応を取るべきか、被災地の方々だけでなく、他の地域の人もメディアや政府の公式発表にのみ根拠を置くことなく、行動を決めるべきだと強く感じます。

現時点ではまだYouTubeにアップされていますので、ご参考となればと思います。
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また、こちらの番組に関する考察などもいろいろなサイトで書かれています。

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